「歯が少ないことで悩んでいるけど、30代でオールオン4ってできるのかな……」
「オールオン4は若い人でも受けられる治療なのか知りたい」
オールオン4は、従来のインプラント治療とは違い、短期間で美しい見た目の歯にできる高度の高い医療です。
その日のうちに固定式の歯が入ります。
また、オールオン4は健康な歯が4本以下の方に検討できる、歯がボロボロ・グラグラで悩んでいる方に向いています。
しかし、オールオン4は歯茎を少し形を変えてトリミングする必要があるため、「体の状態次第では手術が受けられない」という場合があります。
そこで本記事では、オールオン4は30代でもオールオン4はできるのか解説していきます。
30代でオールオン4をするメリットやデメリットを含めて解説しているので、オールオン4を検討している方は、参考にしてみてください。
30代でオールオン4はできる？
結論からいうと、30代の方はオールオン4ができる方が多いです。
オールオン4は、残せる歯茎も少し形を変えてトリミングする必要があり、体に負担がかかってしまうこともあるため、30代をはじめ体力がある方に向いています。
しかし、30代でオールオン4をする場合は、オールオン4の寿命が一般的には10年という点や、定期的にメンテナンスを行うことが必要という点を把握しておきましょう。
メンテナンスを怠ってしまうと、想定よりも早くインプラントの寿命が来てしまい、再度治療が必要になるなどのリスクがあります。
そのため、30代でオールオン4をするときは、継続的なメンテナンスを視野に入れて検討してみてください。
30代でオールオン4がおすすめな方
30代でオールオン4がおすすめな方は、以下のいずれかに当てはまる方です。
- 片顎で健康な歯が4本以下の方
- 入れ歯と歯茎の間に食べ物が挟まって痛みを感じる機会が多い方
- 入れ歯を付けたり外したりする手間が嫌な方
- 短期間で治療を完了したい方
- 入れ歯などを気にせず快適に喋りたい方
- あごや頬などのフェイスラインが気になる方
- 審美性を重視したい方
たとえば、重度の歯周病や多数の保存が困難な虫歯がある場合は、30代でもオールオン4がおすすめなケースがあります。
また、野菜やお肉などの繊維質な食べ物でも噛み切れるようになるため、快適に食事を楽しみたいという方にもおすすめです。
さらに見た目もきれいなので、周りの視線が気になるという方にも向いているでしょう。
30代でオールオン4をする7つのメリット
30代の方がオールオン4をするメリットは、以下の7つです。
- 多数歯欠損や重度の歯周病の解決策になる
- 治療の当日には仮の歯が入る
- 外れないので安心して食事を楽しめる
- 身体にかかる負担が少ない
- あごの骨が弱い方でも手術できる
- インプラントに比べて費用が安い
- 見た目が美しくなる
それぞれのメリットについて解説しているので、ぜひオールオン4をするか悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。
多数歯欠損や重度の歯周病の解決策になる
オールオン4は、多数歯欠損や重度の歯周病で悩んでいる方におすすめです。
健康であれば、上側と下側で14本ずつの歯がありますが、虫歯や怪我によって歯がたくさんなくなってしまうケースもあります。※親知らずがない方
しかし、歯がなくなってしまうと食事をする際に噛み切れなかったり、食材が歯に挟まったりして、不快感を得やすいです。
また、重度の歯周病になってしまった場合、歯を支える骨が半分以上失われている状態になるため、歯がぐらついたり膿が出たりするケースも少なくありません。
オールオン4治療を行うと、悪かった部分を全部取り除き、口内をきれいな環境にしたあとに歯を入れるため、多数歯欠損や重度の歯周病から解消されます。
食事を楽しめないという方や、歯のグラつきが気になるという方に向いているでしょう。
治療の当日には仮の歯が入る
オールオン4は、従来のインプラント治療とは異なり、治療日当日に仮の歯が入ります。
インプラント治療の場合は、まず根っこの治療や矯正治療などから始まり、当日に仮の歯が入るということはほとんどありません。
しかし、オールオン4は悪い部分をすべて取り除くため、根管治療や矯正治療などが必要なく、すぐに仮の歯を入れることが可能です。
そのため、忙しくて治療の時間がないという方にもおすすめです。
外れないので安心して食事を楽しめる
オールオン4は、あごの骨にインプラントを埋めて片側の歯を支える治療で、食事をしている最中や会話をしているときに外れることはありません。
そのため、食物繊維が豊富な野菜や肉類でも噛みちぎることができ、快適な食事を楽しめるでしょう。
入れ歯のようにグラつきや外れてしまうという状態を気にする必要がないため、このような不安を取り除きたい方にオールオン4は向いています。
身体にかかる負担が少ない
オールオン4は、骨造成などの治療の手間がないため、総体的にみると身体にかかる負担が少ない点もメリットです。
従来のインプラント治療であれば、骨を作るところから始まるため、時間がかかってしまうケースが少なくありません。
見栄えを良くするために骨造成・根管治療・矯正治療などを行うと、5年ほどかかってしまう場合も多く、その都度細かな治療や状態確認などを行います。
しかし、オールオン4であれば施術は約半日で終了し、全体の治療も約6か月程度です。
身体への負担が少ないため、体力面において自信がない方や短い期間で治療を行いたい方は、オールオン4が向いているでしょう。
あごの骨が弱い方でも手術できる
オールオン4は、あごの骨が弱い方でも手術ができるという点がメリットです。
オールオン4は、あごの骨の中でも硬く、比較的骨の量が多いところにインプラントを埋め込みます。
治療初期段階からしっかりと固定ができるため、骨と結合するのを待っている間にズレにくいです。
そのため、オールオン4はあごの骨が弱いからインプラント治療が難しいと言われたことがある方にもおすすめになります。
インプラントに比べて費用が安い
オールオン4のメリットは、従来のインプラント治療に比べて、費用が安い点もメリットです。
従来のインプラント治療は、1本ずつ骨にインプラントを埋め込んでいく治療になり、費用や時間がかかってしまうことが少なくありません。
また、インプラント治療と合わせて骨造成や根管治療、矯正治療なども行う場合があり、さらに費用がかかってしまう場合も多いです。
しかし、オールオン4治療であればインプラントを4本入れて治療が終わるため、従来と比べると費用が安いです。
価格重視で治療を検討している方は、オールオン4も検討してみてください。
見た目が美しくなる
オールオン4は、見た目が美しくなる点も大きなメリットです。
オールオン4は、骨やお肉をきれいに整えるため、自然な歯茎の形態や色、形にできます。
自由自在にコントロールできるので、受け口や出っ歯などの骨格的な差がある方にもおすすめの治療です。
30代がオールオン4をするデメリット
30代がオールオン4をするデメリットは、以下の4つです。
- 保険が適用されない
- 約3〜4か月の定期メンテナンスが必要になる
- 身体の状態次第では手術が受けられない
- 治療できる歯科クリニックが限定される
それぞれのデメリットについて解説していくので、メリットと併せて確認してみてください。
保険が適用されない
オールオン4は、保険が適用されないため、高額な費用を支払う必要があります。
高額な費用の支払いが難しいと感じる場合は、デンタルローンなどを検討しましょう。
デンタルローンは歯科治療費を分割して支払うためのローンで、歯科クリニックによっては支払いに利用できます。
歯科クリニックで直接申し込みできる場合もあるため、費用が高いと感じる場合は歯科医にデンタルローンの相談をしてみましょう。
約3〜4か月の定期メンテナンスが必要になる
オールオン4は、寿命を長くするために約3〜4ヶ月の定期メンテナンスが必要です。
定期的なメンテナンス費用も保険適用外ですが、自分の歯が残っている場合は、その歯に関しては保険が効く可能性があります。
オールオン4のメンテナンス費用は、約1回10,000〜15,000円です。そのため、年間4回のメンテンスと考えた場合、40,000〜60,000円を視野に入れておきましょう。
ただしメンテナンス時は、歯科医や技工士にチェックしてもらえるため、異常が発生する前に対応できます。
定期的なメンテナンスが必要ですが、再治療などを避けるためにも、定期的なメンテナンスは行いましょう。
身体の状態次第では手術が受けられない
オールオン4は、あごの骨や体の状態によって手術が受けられない場合があります。
オールオン4の治療が難しい方は、以下に該当する方です。
- 高血圧の方
- 糖尿病の方
- 喫煙をしている方
- 妊娠中の方
- 口内の放射線治療を受けている方
オールオン4治療の場合、生活習慣病に該当する方は治療が難しいです。
また喫煙している場合は、インプラント治療が難しく、約半年間以上の喫煙が必要になります。
オールオン4治療を検討している場合は、身体の状態や喫煙の有無を含めて歯科医に相談してみてください。
治療できる歯科クリニックが限定される
オールオン4は、治療ができる歯科クリニックが限定されています。
とくに、治療できる歯科クリニックを選ぶ際には、公式サイトで歯科医の資格や実績を確認しましょう。
オールオン4は、インプラントを斜めに入れる高難易度な治療なので、歯周組織や外科要素に特化した歯科医がいる場所がおすすめです。
また「専門の手術室があるか」「院内技工所があるか」「リカバリールームがあるか」などのクリニックの設備や技術をチェックすると良いでしょう。
ほかにも歯科医師・衛生士・技工士が常勤でオールオン4に関する知識がある歯科クリニックがおすすめです。
オールオン4の費用相場は片顎200万〜600万円
オールオン4の費用相場は、片顎200万〜600万円です。
大きく費用相場の差がある理由は、以下の3つが挙げられます。
- インプラントの質
- 上物の素材
- 上部構造を作製するコスト
インプラントの質の良さから価格も高く、総合的に費用も高くなってしまいやすいです。
また、上物はプラスチックやジルコニアなどがあり、素材によって費用も変わります。
インプラントや上物などが発生するため、オールオン4は費用が高くなってしまいやすいです。
費用が高いと感じた場合は、デンタルローンなどを活用すると、初期費用を抑えながら治療を行えます。
オールオン4を実施する前に確認しておきたい3つのポイント
オールオン4を実施する前に確認したいポイントは、以下の3つです。
- 予算内で手術が受けられるか
- どのような流れで手術・治療が進められるか
- 手術後のアフターケアは万全か
それぞれのポイントについて解説していきます。
予算内で手術が受けられるか
オールオン4を実施する際には、予算内で手術が受けられるか確認しましょう。
オールオン4は、従来のインプラント治療と比べて費用は安いですが、手術をしたりインプラントや上物の質などの関係から高額になってしまいます。
オールオン4の費用を支払ったものの、生活が苦しいという状況では本末転倒です。
カウンセリングの段階で費用を概算してもらうことができるため、事前に聞いておくと良いでしょう。
どのような流れで手術・治療が進められるか
オールオン4を行う際には、どのような流れで手術・治療を進めていくか確認しましょう。
オールオン4の手術は半日ほどで終わりますが、ほかにもカウンセリングから始まり、精密検査などを行います。
全体的な治療は約6か月ほどで終わり、定期的なメンテナンスでオールオン4の状態を維持していきます。
一連の流れを聞いておくと、スムーズに治療を進められるため、どのように進めていくか聞いてくと安心して治療を進められるでしょう。
手術後のアフターケアは万全か
オールオン4を実施する前には、手術後のアフターケアが万全か確認しておきましょう。
たとえば、オールオン4治療が受けられる歯科クリニックの中には、外部の医師に依頼をしているところもあります。
しかし、外部の医師に外科処置を依頼している場合は、オールオン4に問題があった際に、スムーズに診てもらうことが難しいです。
問題が発生してもスムーズに診てもらうために、歯科クリニックの歯科医師が担当してくれるクリニックを選びましょう。
30代でオールオン4をする際の注意点
30代でオールオン4をする際の注意点は「長期的な管理」や「再治療の可能性がある」という点です。
たとえば、インプラントと顎骨との結合（オッセオインテグレーション）が不十分なときや、上部構造が破損したときなどは再度調整を行う必要があります。
また、定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、インプラント周囲炎や歯周病のリスクが高まり、最悪インプラントが抜け落ちてしまう可能性があります。
そのため、30代でオールオン4を検討している場合は、約3〜4か月に1回の定期的なメンテナンスを行い、歯や体の健康を維持していくことが大切です。
30代のオールオン4に関するよくある質問
30代のオールオン4に関するよくある質問は、以下の5つです。
- 30代でオールオン4をするときは手術のために入院が必要ですか？
- 手術後の生活や食事はどうなりますか？
- オールオン4は顔が変わると聞いたのですが本当ですか？
- 上の歯だけオールオン4にすることはできますか？
- 歯が少し残っているのですがオールオン4はできますか？
それぞれの質問に対して回答しているので、気になる内容がある方はチェックしてみてください。
30代でオールオン4をするときは手術のために入院が必要ですか？
オールオン4は上下同時に行う場合でも、手術のために入院する必要がありません。
手術を受けたあとに帰ることが可能です。
ただし、オールオン4は日帰り手術ができますが、施術後のダウンタイムがあります。
外科処置になるため、あざや腫れが出てしまう可能性があるため、見栄えが気になる場合は、少しの間仕事を休むなどを検討するのが良いでしょう。
手術後の生活や食事はどうなりますか？
オールオン4の手術後は、24時間以内の場合は熱いまたは冷たい食べ物や飲み物を避けるようにしましょう。
たとえば、熱い食べ物は口内や手術部位を傷つけてしまう可能性があります。
また、硬い料理ではなく柔らかい消化の良い食事にすると、インプラントの施術部位に負担がかかりにくいです。
ほかにも、ドライマウスになると口内に細菌が繁殖しやすい環境になるため、こまめに水分補給を行い、優しくうがいをするなどの口腔ケアを意識してください。
オールオン4は顔が変わると聞いたのですが本当ですか？
オールオン4は、処置後のダウンタイムはあざや腫れが出てしまう場合があり、顔が変わる可能性があります。
処置後のダウンタイム以外では、受け口や出っ歯の方でも自由にコントロールできるため、見栄えの良い状態にすることが可能です。
また、歯と顎の位置が正常になることで、顔全体のバランスが向上する場合もあります。
さらに、オールオン4をすることで口の中に歯が入るため、歯が支えになって口元に張りがある状態になりやすいです。
骨格や唇、頬の見た目の改善も期待できるため、健康な歯が4本以下の場合や顔の見栄えが気になる場合は、オールオン4を検討してみてください。
上の歯だけオールオン4にすることはできますか？
上側の歯だけオールオン4をすることは可能です。
下側で健康な歯が4本以上ある場合は、上側だけオールオン4を実施して、下側を従来のインプラント治療を検討することもできます。
歯や体の健康状態に大きく左右されるため、信頼できる歯科医師に相談してみましょう。
歯が少し残っているのですがオールオン4はできますか？
歯が少し残っている状態でも、オールオン4が可能です。
健康な歯が4本以下の場合はオールオン4がおすすめですが、4本以上の場合でも抜歯をしてオールオン4は行えます。
歯科医師に相談すると、健康な歯が現在どのくらい残っているのか教えてもらうことができます。
健康な歯がどのくらい残っているのか、治療を受ける余裕はあるかなどを踏まえて相談すると、オールオン4を実施するべきか歯科医師が答えてくれます。
まとめ：重度の歯周病や多数歯欠損で悩む30代にはオールオン4がおすすめ
重度の歯周病や多数歯欠損で悩む30代には、オールオン4という選択肢があります。
従来のインプラント治療と比べて費用面や治療期間が短く、見栄えが良くなる点が大きなメリットにあります。
ただし、定期的にメンテナンスが必要になるため、メンテナンスを視野に入れて検討しましょう。
永田歯科医院では、患者のための徹底した安心治療と10年保証、インプラント埋入実績5,000本以上の圧倒的な実績があります。
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