歯がボロボロで、恥ずかしくてずっと歯医者に行けていない……。
人前で口元や歯は見せられない……。
かといって、歯医者に行っても怒られたりバカにされたりしそうで怖い……。
この記事を読んでくださっているあなたは、仕事やプライベートで、歯医者に行かなければならない理由ができたのではないでしょうか?
実は、同じように歯がボロボロで歯医者に行けずにずっと悩んでいる人はたくさんいます。恥ずかしいと思っているのはあなた1人ではないので、心配いりません。
そして、歯医者もそんな悩みを抱えた患者さんをたくさん治してきているので、安心してください。
「今さら歯医者なんていけるのかな」と不安な一方で、「このままも嫌」「どうにかしなきゃ」と一歩を踏み出そうとしているあなたに、この記事では、歯医者の本音や歯医者の選び方などを詳しく解説していきます。
歯がボロボロでも歯医者は大歓迎!歯医者の本音5パターン
歯がボロボロでも実は恥ずかしいことではなく、むしろ歯医者は大歓迎です。なぜなら、ボロボロの状態は見慣れているうえに、治療法や今後のことなど医学的な観点から、患者を治すことしか考えていないからです。
歯科治療をするうえでは、過去を責めても何の意味もないので、今とこれからの未来を考えて、最善を尽くすことが歯科医師の使命です。
具体的には次の5パターンのように考えています。
- 「今来てくれてよかった!」ボロボロの状態に歯止めをかけたい
- 「ボロボロの歯の悩みを解決してあげたい!」自信を持って過ごしてほしい
- 「どうやって治したらいいかな?」その人にあった最善の方法で治したい
- 「ボロボロになった原因は何だろう?」もうボロボロにならないように対策したい
- 「このままだと将来困ってしまう!」ボロボロを放置するリスクを無くしたい
それぞれの歯医者の本音について詳しく解説していきます。
「今来てくれてよかった!」ボロボロの状態に歯止めをかけたい
ボロボロの歯の人が歯医者にきたら、「今歯医者に来てくれてよかった!」「勇気を出して来てくれてありがとう!」と思うことがほとんどです。なぜなら、今歯医者に来てくれたことで、これ以上ボロボロの状態がひどく悪化して手遅れになるのを食い止められるからです。
「もし今歯医者に来ていなかったら、今なら残せる歯も抜かないといけなくなっただろうな。」
「もっと遅かったら入れ歯以外選択肢がなくなっていただろうな。」
「今来てくれたからこの歯もあの歯も残せる。」
「今なら治療法の選択肢もこんなにある。」
「今治療をできることで、もっとボロボロになってしまわなくて済むから良かった。」
こんな風に考えて、ボロボロの状態に歯止めをかけられることに安堵しています。
どんなにボロボロの状態でも、今歯医者に行くことが更なる悪化を防ぐ第一歩になるので、歯医者は「今来てくれて良かった」と思うのです。
「ボロボロの歯の悩みを解決してあげたい!」自信を持って過ごしてほしい
歯医者がボロボロの歯の人を見たら、「この悩みを解決してあげて、自信を持って過ごしてほしい!」という気持ちで治療法を考えます。ボロボロの状態を治療してその人の悩みが解決することは、歯医者にとってやりがいのある仕事だからです。
歯がボロボロであればあるほど「その深い悩みを解決して劇的に口の中の状態を良くしたい」と、ますますやる気になる歯医者もいます。また、ボロボロの状態の方が、治療前後の変化が患者本人にも目に見えてわかり自信を持てるようになるので、歯医者としてはやりがいがあるのです。
歯がボロボロで悩んでいて自信がない人こそ、歯医者としては大歓迎なのです。
「どうやって治したらいいかな?」その人にあった最善の方法で治したい
ボロボロの口の中を見たら、どの方法を使ってどんな順番で治療するのがよいか、歯医者の頭の中は治療計画のシミュレーションでいっぱいです。歯がボロボロな人の治療は、組み合わせる治療法やその順序をきちんと考えて行う必要があり、その計画も複雑になってくるからです。
口の中全体的にボロボロな場合、最終的に被せ物や入れ歯やインプラントをする必要があり、そのためには土台の基礎工事として虫歯や歯周病の治療を先に行わなければなりません。虫歯や歯周病の治療には月単位や年単位での時間がかかることがほとんどです。
その間に仮歯や治療用の入れ歯をする必要があったり、残せない歯は抜歯しておいて治りを待つ必要があったり、効率的に複数の治療を並行しながら進めていきます。治療前に順序をよく考えておかないと、歯がなくて噛めない・見た目が悪い期間が生じたり、治療期間が無駄に長くなったりしてしまいます。
また、患者の希望や今後のことを考えて、治療の方法や計画はどうしたらいいかも考慮しなければいけません。
歯医者同士で集まった時には、レントゲン写真を見て「自分だったらこういう治療計画にする」とすぐに話が盛り上がっているくらい、歯医者は治療計画を考える習性があります。
歯医者はボロボロの歯の人を見たら、「その人にあったベストな治療法は何かな?」と頭の中で計画を練っていると思ってよいです。
「ボロボロになった原因は何だろう?」もうボロボロにならないように対策したい
歯医者はボロボロの歯の人を見たら、「こうなった原因は何だろう?」と医学的観点から色々と推測して考察しています。なぜなら「どうやって治したらいいか?」を考えるうえで、原因となる問題にも着目しなければ、長持ちする最善の治療はできないからです。
例えば、歯がグラグラしたり抜けてしまったりと、いわゆる歯周病になっている場合には、単に磨き残しなどの汚れ(感染)の問題だけではなく歯並び(歯列)やかみあわせ(咬合)の問題も大きく関係しています。汚れだけをきれいに取っても、咬合の問題が解決しなければ、歯周病は治らずどんどんボロボロになっていくケースも多くあります。
もし虫歯で歯が溶けていると、歯根を通して顎の骨にまで虫歯菌が到達することがあります。そして歯根の先周囲の顎の骨まで溶かされてしまい、隣の歯や顎全体、最悪の場合には全身にまで影響します。
また、歯が抜けてそのまま放置していると、向かいや隣の歯が動いて歯並びや噛み合わせが変化し、噛む力の負担のバランスが崩れ、離れた他の歯もダメにしてしまいます。
このように、何が原因でどこが影響されて状態が悪くなっているのかを解明して対処しなければ、ドミノ倒しのように他の部分までどんどん悪くなりボロボロが進んでしまいます。
歯医者はボロボロの口の中を見たら、そうなってしまった原因は何かを考えて、もうこれ以上ボロボロにならないように対策したいと考えています。
「このままだと将来困ってしまう!」ボロボロを放置するリスクを無くしたい
歯医者がボロボロの歯の人を見たら、「このボロボロのままで放置したら全身にも悪影響だ!」と将来のリスクを心配します。口の中の状態は全身へ影響を及ぼすので、ボロボロを放置すると重大な病気を招くこともあるからです1。
例えば、次のように全身疾患を引き起こす可能性があります。
- 感染性心内膜炎:虫歯だらけの場合、抜歯などでできた口の中の傷から菌が心臓に達して炎症を起こす
- 心筋梗塞、脳梗塞:歯周病がある場合、歯周病菌が歯茎の血管から体内に入り込み、血管の壁に炎症を起こす
- 糖尿病:歯周病があると、血糖値のコントロールが悪化しやすくなる
- 認知症(アルツハイマー型):歯周病菌や炎症性物質が血流を通って脳に到達する
- 栄養不足やフレイル(虚弱):歯がなくてうまく噛めないと栄養不足になり、筋肉量が低下し歩行困難や転倒の原因になる
- 誤嚥性肺炎:飲み込む機能が低下したり口の中に細菌が多いと、食べ物や唾液と一緒に細菌が肺に入って肺炎を起こす
- 早産や低体重時出産:妊娠中はホルモンの影響で歯茎が腫れやすくなり、歯周病が赤ちゃんへ悪影響を与える
このようにボロボロの口を放置すると全身の重大な病気を引き起こすので、このまま放置してはいけないと歯医者は考えています。
歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい…その気持ちの正体は大きく3パターン
歯がボロボロだと恥ずかしくて歯医者にいけないと思っている人はたくさんいます。その気持ちの正体は大きく3つのパターンが挙げられます。
- 「怒られそう」「見せるのが怖い」と思ってしまう
- 「自分だけがこんなにボロボロ」と孤独に感じる
- 「こんなにボロボロではもう治せないかも」と思い込んでいる
実際に患者さんからどんな声があがってきたか、紹介していきます。ボロボロで恥ずかしいと同じような気持ちを抱えてきた人はたくさんいますし、歯医者側もそんな患者さんをたくさん見てきているので、不安にならなくても大丈夫です。
「怒られそう」「見せるのが怖い」と思ってしまう
歯がボロボロだと「歯医者に行ったら怒られそう」「見せるのが怖い」と思ってしまう人はとても多いです。その理由として次のような理由が挙げられます。
- 過去に歯医者で「なんでもっと早く来なかったんだ!」と怒られた経験があるから
- 過去に歯医者で痛い思いをした経験があるから
- ずっと歯医者に行けていなくて、歯医者がどんな反応をするかわからないから
- 歯医者にバカにされて笑われるんじゃないかと想像してしまうから
- ボロボロすぎて歯医者に引かれたり呆れられたりしそうだと思っているから
- 口の中や歯を人に見せないように過ごしてきたので歯医者で見せるのにも抵抗があるから
- ボロボロの歯を見せたら痛い治療をされることになるかもと怖いから
- 近所の歯科医院に行って知っている人が患者やスタッフでいるかもと不安だから
このように、「歯医者に行って怒られるのではないか」「口の中を見せるのが怖い」と思ってしまう人はたくさんいます。しかし、実はこうした心配は杞憂にすぎないことがほとんどなので、心配する必要はありません。
「自分だけがこんなにボロボロ」と孤独に感じる
こんなに歯がボロボロなのは自分だけだと思って孤独に感じている人もたくさんいます。普通は他の人の口の中を詳しく見ることはないので、そのように思ってしまうかもしれません。日常的生活の中で目にする他人の口の中も、次のように実際には虫歯や歯周病がたくさんある場合も多いのです。
- 会話している程度では見えないが、実は奥歯(特に上顎)がなかったり虫歯で溶けていたりする
- 大きく口を開けてもわからないが、実は虫歯がひどかったり歯が抜けたりしていて、被せ物やインプラントが入っている
- 虫歯で歯が溶けておらず外から見たらわからないが、実は歯周病がひどくてグラグラして抜けそうな歯がある
- 実は重度のボロボロで自分の歯がなくなっているが、総入れ歯やオールオン4をしていて、他人から見たら綺麗な歯がきちんと並んでいるように見える
キレイな歯に見える周りの人や芸能人でも、実はボロボロだったりすることも多いので、「自分だけがこんなにボロボロだ」と孤独に感じなくてもよいのです。
「こんなにボロボロではもう治せないかも」と思い込んでいる
歯がボロボロだと、こんな状態ではもう治療できないだろうと諦めている人も多いです。ボロボロの状態をどうやって治すのか、治療法や実際のケースを普通は見聞きすることがないので、そのように思い込んでしまうかもしれません。
実際には、どんなボロボロの状態でも治療法はあります。例えば、次のような治療法があります。
- 虫歯で歯が大きく溶かされていても、残っている部分を使って詰め物や被せ物(インレー、アンレー、クラウン)ができる
- 虫歯がひどくて神経までやられていても、神経を取る治療(根管治療)の後に被せ物(クラウン)ができる
- 虫歯や歯周病がひどくても、抜歯した後に両隣の歯とつなげて被せ物(ブリッジ)ができる
- 歯が自然に抜け落ちたり抜歯しないといけなくなっても、入れ歯やインプラントで歯を補える
- ほとんどの歯が残せない重度のボロボロでも、総入れ歯やインプラント、オールオン4でキレイな歯にできる
ボロボロの歯でも必ず治療法があるので、「こんなにボロボロだからもう治せない」と思い込んでしまう必要はありません。
ボロボロの歯で歯医者に行くのが恥ずかしい気持ちは克服できる!
歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしいと思っている人はたくさんいますが、その気持ちは克服できます。というのも、次のような事実があるので、どんなにボロボロでも歯医者に行くことは恥ずかしくないからです。
- 歯医者はボロボロの歯を治すことが目的なので怒ったりバカにしたりしない
- ボロボロの歯でも保険適用の治療もできるので費用面も心配しなくていい
- 治療は痛くない方法で行うことができるので安心していい
それぞれについて詳しく解説していきます。
歯医者はボロボロの歯を治すことが目的なので怒ったりバカにしたりしない
ボロボロの歯を見ても、歯医者はそれを治すことが仕事なので、怒ったりバカにしたりしません。ボロボロの歯を見て怒ったりバカにしたりしてもその歯は治らないからです。
そのような感情を患者にぶつけるのは何の意味のない無駄な行為なので、ほとんどいませんが万が一そうした歯医者がいたらそこに通う必要はありません。
「1. 歯がボロボロでも歯医者は大歓迎!歯医者の本音5パターン」で解説したように、ボロボロの歯を見たら、原因や治療法を考えながら、その患者がもう困らずに自信を持って過ごせるようにしたいと考える歯医者がほとんどです。
しかし、ボロボロの歯を治すためには、患者自身の歯磨きや生活習慣も気をつける必要があるため、その指導をしたいという熱意のあまり厳しい口調になってしまう歯医者も稀にいるかもしれません。
基本的にはボロボロの歯を治すことに集中する歯医者がほとんどなので、歯医者に行くのが恥ずかしいと心配する必要はないのです。歯科医院は数多くあるので、万が一、怒ったりバカにしたりする歯医者がいても、別の歯科医院に通えばよいと気を楽にしましょう。
ボロボロの歯でも保険適用の治療もできるので費用面も心配しなくていい
どんなに歯がボロボロでも保険適用の治療もできるので、費用面も安心してください。保険適用で被せ物や入れ歯をすることができるので、自己負担額が抑えられます。また、保険適用でも大がかりな治療になり自己負担額がかさんだ場合には、医療費控除が使えます。
被せ物や入れ歯など、ボロボロの歯でも保険適用内でできる治療が必ずあります。ただし保険適用のルールは国によって定められているので、奥歯だと白い歯ではなく銀歯になったり、被せ物をつなげられる数や範囲が決まっていたり、入れ歯しか選択できなかったりと制限はあります。
ボロボロな状態だから保険適用外の治療しかできない、と諦めなくてもよいのです。保険適用内で治療ができるので、費用面は心配せず歯科医院で相談してみてください。
治療は痛くない方法で行うことができるので安心していい
ボロボロの歯でも、痛くない方法で治療を行うことができるので、安心してください。治療の際には部分的な麻酔(局所麻酔)をして痛くないように行うことがほとんどで、麻酔の注射も痛くないように工夫している歯科医院も多いからです。
また、歯科治療に対して極度の不安やトラウマがある人に対しても、眠っている間に治療を行える静脈内鎮静法という麻酔を扱っている歯科医院も増えてきています。
昔は虫歯の患者が非常に多かったので、治療が痛くても患者が絶えない歯科医院も多くありました。しかし虫歯がかなり減った現代の日本においては、もし治療を痛くする歯科医院があると、インターネットで悪い口コミがすぐに広がります。そのような歯科医院は患者が集まらなくなっていずれ閉院しますし、患者側もそうした口コミを目にして回避できます。
なお、治療中に痛みで患者が動いてしまうと治療もスムーズに進められないので、麻酔を使って痛くないようにすることが主流です。
このように、痛くない方法で治療する歯科医院がほとんどなので、どんなにボロボロの状態だったとしても安心してください。
歯がボロボロ状態でも通いやすい歯医者の選び方4選
歯がボロボロな状態でも通いやすい歯医者を見つけるには、次のような4つの特徴を持つ歯医者を選ぶとよいでしょう。
- ボロボロなことを恥ずかしくないと言ってくれる歯医者
- きちんと検査して治療方針を丁寧に説明してくれる歯医者
- 個室があり痛くない治療をしてくれる歯医者
- ボロボロの歯の治療経験と実績が豊富な歯医者
それぞれについて解説していきます。
ボロボロなことを恥ずかしくないと言ってくれる歯医者
ボロボロな歯の人にとっては、「ボロボロなことは恥ずかしいことじゃない」と言ってくれて寄り添ってくれる歯医者を選ぶことが最も重要です。どんなに治療の腕が良くても、ボロボロの歯を見てバカにして笑ったり、恥ずかしい気持ちにさせるような歯医者だと、患者が通いつづけることはできないからです。
具体例としては、次のような歯科医師です。
- 「歯がボロボロで恥ずかしい」と伝えた時に、「全然恥ずかしいことではない」「大丈夫」と言ってくれる
- 勇気を出して歯医者に来た患者に、「よく来てくれた」「今来てくれてよかった」と言ってくれる
- 話をする時にはきちんと目を見てくれて、患者の話を途中で遮らずにきちんと聞いてくれる
- 悩みや不安なことを相談したら、優しく聞いてくれて安心できる言葉をかけてくれる
- 「歯を見せるのが怖い」と言った時には、「無理しなくていい」と言ってくれて少しずつ進めてくれる
特に、ボロボロ治療専門の歯科医院であれば、毎日のようにボロボロで悩んでいる患者さんが多く来院するので、どんなにお口の中がボロボロでも驚いたりはしません。
むしろ「患者さんを笑顔にしたい」「噛めるようにしてあげたい」という気持ちが強く、ボロボロの歯を恥ずかしいこととは決して思わないので安心してください。
また、診療台の数が多い大きな歯科医院であれば、患者対応がしっかりしているからこそ新規やリピーターの患者が増えており、規模の大きい人気の歯科医院になっていることがほとんどです。そのような歯科医院であれば、ボロボロな歯をみても真摯に対応してくれる歯医者である可能性が高いです。
「歯がボロボロでも歯医者は大歓迎!歯医者の本音5パターン」で解説したように、どんなにボロボロの状態の口の中を見ても、バカにして笑う歯医者はほとんどいません。その中でも特に「ボロボロの歯でも恥ずかしくないんだ」と安心させてくれるような、患者さんに寄り添う態度で対応してくれる歯医者を選びましょう。
きちんと検査して治療方針を丁寧に説明してくれる歯医者
ボロボロの歯を治療するためには、きちんと検査を行なった上で治療計画を立てて、どういう方針で治療するかを丁寧に説明してくれる歯科医師を選ぶとよいです。なぜならボロボロの状態をしっかり治すには、治療計画が複雑になることも多いため、適切な検査をして綿密な計画を立てる必要があるからです。
また、適切な治療計画を立てて実際に進めていくためには、患者さん本人の同意と協力も不可欠なので、患者さんへの説明も丁寧に行う必要があります。
治療計画を立てる上で必要な検査とは、次のようなものが挙げられます。
- 口腔内診査(歯の数、虫歯や被せ物などの歯の状態、どんな治療がされているかなどを見て確認する)
- 歯周病検査(歯周ポケットの深さ、出血、歯の揺れ、磨き残しがどれくらいあるかなどの検査)
- エックス線写真検査(デンタルエックス線写真、パノラマエックス線写真、歯科用コーンビームCT)
- 口腔内写真検査(歯並びや歯茎などの口の中の状態をデジタルカメラで撮影する)
- 咬合診査(噛み合わせや歯ぎしりの検査)
- 模型診査(型取りをして模型を作り、歯並びや噛み合わせをよく調べる)
こうした検査を行わなければ、治療計画を立てることはできません。各種検査が必要な理由、検査結果、それに基づいてどういう治療方針が考えられるか、その選択肢などについてきちんと説明してくれる歯医者を選ぶことが重要です。
個室があり痛くない治療をしてくれる歯医者
歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい人にとっては、個室で痛くない治療をしてくれる歯医者というのも、歯科医院を選ぶ際に重要なポイントです。歯がボロボロで悩んでいる人は、他の患者さんに話内容を聞かれたり治療しているところを見られたりしたくない人も多く、歯科治療が怖い人がほとんどだからです。
具体的には次のような歯医者がよいでしょう。
- 治療室が個室になっている
- 個室のカウンセリングルームがある
- 待合や他の患者に聞こえる所で、検査結果や治療内容の話をしない
- 歯科医院のサイトや口コミサイトで、歯科医院内の待合や診療室などの様子が写真で事前にわかる
- 治療ではきちんと麻酔(局所麻酔)をしてくれる
- どうしても治療が怖い患者には、眠っている間に治療できる静脈内鎮静法という麻酔をしてくれる
こうしたポイントを押さえて、個室で痛くない治療をしてくれる歯医者を探してみましょう。
ボロボロの歯の治療経験と実績が豊富な歯医者
ボロボロの歯を治すなら、そうした治療の経験と実績が豊富な歯医者を選ぶことも大切です。ボロボロの歯の治療の経験が少ない歯医者だと、適切な治療計画を立てることができません。
“木を見て森を見ず“のように、部分ごとの治療を行なうだけで口の中全体の問題を解決できず、一度治療を終えてもまた再治療が必要になるといったことが生じてしまうからです。
ボロボロの歯の治療の経験と実績があり自信のある歯科医院は、ウェブサイトでも特集のページを出していたりします。例えば、次のようなワードを見つけたら、ボロボロの歯の治療を得意とする歯科医院であると考えられます。
- 「総合歯科」「包括治療」「全顎治療」「フルマウス治療」「フルマウスリコンストラクション」
- 「全顎補綴」「多数歯欠損」(補綴=被せ物や入れ歯などで歯を補うこと、欠損=歯がないこと)
- 「咬合崩壊」「咬合治療」「咬合再構成」(咬合=かみ合わせのこと)
- 「インプラント」「オールオン4 」※ただし保険適用外治療
- 「日本歯周病学会」「日本臨床歯周病学会」「日本口腔インプラント学会」「日本歯科補綴学会」の「専門医」「指導医」
また、次のような歯医者は他の分野を専門にしているので、ボロボロの歯の治療を受けるのには向いていない可能性が高いです。
- 小児歯科や矯正歯科をメインにやっている歯科医院
- 審美歯科という、見た目を綺麗にする保険適用外診療をメインにやっている歯科医院
事前にインターネットで歯科医院の情報を調べたり口コミを見たりして、ボロボロの歯の治療が得意な歯医者を見つけましょう。
まとめ:歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい気持ちは克服することが大切
歯がボロボロで恥ずかしくて歯医者に行けないという人は少なくありません。
しかし、歯医者はボロボロの歯を見ても、次の5つのように医学的な観点から“患者のためにどうすべきか“しか考えていないので、安心してください。
- 「今来てくれてよかった!」ボロボロの状態に歯止めをかけたい
- 「ボロボロの歯の悩みを解決してあげたい!」自信を持って過ごしてほしい
- 「どうやって治したらいいかな?」その人にあった最善方法で治したい
- 「ボロボロになった原因は何だろう?」もうボロボロにならないように対策したい
- 「このままだと将来困ってしまう!」ボロボロを放置するリスクを無くしたい
自分だけこんなにボロボロで恥ずかしい、歯医者に行くのが怖い、もう治せないんじゃないかと不安な人でも、歓迎して痛くない方法で治療してくれる歯医者はたくさんいます。
この記事を参考にして、あなたに寄り添ってボロボロの状態をしっかり治してくれる歯医者を見つけ、まずは相談に行ってみてください。
<引用文献>
1. 日本歯周病学会編.歯周病と全身の健康.東京:医歯薬出版,2015

- 手術自体の痛みが不安で、踏み切ることができない
- 治療がうまくいくかどうか、長期的に問題なく使えるかが不安
- どの医師に治療を任せるべきか選ぶのが難しい
そんなあなたには、オールオン4の治療を専門に行う、東京都立川市柏町にある「永田歯科医院」がおすすめです!
- オペ中の痛みや恐怖心等を感じない「睡眠無痛治療」を実施しています。
- インプラントには10年間の保証が付いておりますので、ご安心ください。
- 埋入実績5,000本以上の経験豊富な医師が治療します。
まずはお気軽にご相談ください。
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