「インプラントをしたいけど、途中で歯がない時期ってあるのかな?」
「もし歯なしの状態になったら、人に見られると恥ずかしい……」
インプラント治療を考えている方や、これからする予定の方は、このような疑問が浮かんだことがあるはずです。
インプラント治療中は、最終的な歯が入るまでは噛める歯がないことになります。
しかし、見た目を補う必要がある部位であれば必ず何かしらの対策を講じるので、噛める歯がなくとも、歯があるようにできるのです。
この記事では、インプラント治療中の歯がない期間について、治療法ごとにそれぞれ解説していきます。噛める歯がない期間中の見た目の補い方についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラント治療中は多くの場合、噛める歯がない期間がある!
インプラント治療では、噛める歯がすぐに入るケースは多くありません。
多くの場合は抜歯して骨の治りを待ってからでないとインプラントを入れられないので、その期間中にその部分には噛める歯を補うことができず、インプラントを埋め込んだ後でも、そのうえに噛める歯をすぐ入れられないことがほとんどです。
インプラント治療では、最終的な人工歯を入れる前に「プロビジョナルレストレーション」と呼ばれる一時的な歯が入ります。
顎の骨に埋め込んだインプラントがしっかり固定されたら、まずはこの「プロビジョナルレストレーション」が噛める歯として入り、一定期間様子を見ます。
「プロビジョナルレストレーション」で、噛むこと・見た目・発音・歯肉の形などを確認し調整したら、最終的な人工歯(最終補綴装置)に置き換えて、治療完了となります。
この記事では、噛める歯とは「プロビジョナルレストレーション」のことを指します。
インプラント治療で噛める歯(プロビジョナルレストレーション)をすぐに入れられるのは限られたケースしかありません。ほとんどの場合は、噛める歯(プロビジョナルレストレーション)がない期間があり、それぞれについて治療方法ごとに解説していきます。
すぐに噛める固定式の歯が入るのは”即時埋入+即時荷重”と”オールオン4”だけ!
インプラント治療において、すぐに噛める固定式の歯(プロビジョナルレストレーション)が入るのは、「抜歯即時埋入」と「抜歯即時荷重」によるインプラントと「オールオン4」という治療法だけになります。これらの治療法は、すぐに噛める歯が入ることを特徴としたインプラント治療法です。
「即時埋入」と「即時荷重」とは、歯を抜くと同時にインプラントを埋め込み、さらにその上に噛む力を負担できる「プロビジョナルレストレーション」という一時的な歯をすぐ入れる方法です。この方法はすべての人に適応できるわけではありません。
抜く歯とその周囲に重度の歯周病や虫歯といった細菌感染や炎症がなく、骨がしっかり残っていて、噛み合わせに問題がない、などの複数の条件を満たした場合にのみ適応できます。
「オールオン4」とは、上顎または下顎の全体の抜歯と同時に4本のインプラントを埋め込み、その上に固定式の一体型の人工歯を入れる方法です。抜歯とインプラントの手術をしたその日にそのまま全体の仮歯が固定されるので、手術してすぐに噛める状態になります。
オールオン4をする顎の歯はすべて抜くことになるので、この方法が適応できる人やこの方法が向いている人も限られています。多くの歯がボロボロで抜歯しなければならない状況だったり、すでに歯がない部分が多く噛めない状況だったりする人に向いている治療法です。
インプラント治療のほとんどのケースでは、すぐに噛める歯が入ることはありません。すぐに噛める固定式の歯が入るインプラント治療は、「即時埋入および即時荷重」で行うインプラント治療と「オールオン4」という治療だけなのです。
抜歯直後に即インプラントを入れても、ほとんどは見た目を補うだけで噛める歯はすぐには入らない
抜歯した直後にすぐインプラントを入れても、噛める歯(プロビジョナルレストレーション)を入れることができず、見た目を補うためだけの仮歯をつけることがほとんどです。この「仮歯」は噛むことができない見た目を補うためだけのもので、噛める「プロビジョナルレストレーション」とは異なります。
噛める歯を入れるには、「すぐに噛める固定式の歯が入るのは”即時埋入+即時荷重”と”オールオン4”だけ!」で解説したように、限られた条件を満たさなければならないからです。
歯を抜いてそのまますぐにインプラントを埋め込むことができる条件をクリアしていた場合、顎の骨に人工歯根であるインプラントを入れることはできますが(即時埋入)、その上に噛める歯を入れるには(即時荷重)、噛む力の負担を受けても良いといえる条件もさらに満たしていなければなりません。
噛める歯がすぐに入らなくても、前歯など見た目に影響が出る場所には、見た目を補うためだけの仮歯が入ります(「即時修復」といわれる方法)。
例えば、インプラントを埋め込む場所の両隣に自分の歯があるなら、噛んでも向かいの歯とは当たらないような仮歯が両隣とくっつけられたりします。詳しくは「噛める歯がない期間の見た目は補える!対策法はインプラントをする部位によって異なる」で解説します。
歯を抜いてすぐにインプラントを埋め込むことができても、噛める歯まではすぐに入れられないことがほとんどですが、見た目を補うためだけの仮歯を入れられます。
インプラントを入れて通常通り待機する場合、噛める歯が入るまで2〜6ヶ月かかる
インプラント治療の多くの場合、通常は、インプラントを埋め込んだ後に噛める歯(プロビジョナルレストレーション)が入るまでに2〜6ヶ月かかります(「通常荷重」「待時荷重」)1。
抜歯した後の骨が治るのを待つ期間も必要なうえ、そのあと顎の骨に埋め込んだインプラントが噛む力の負荷を支えられるようになるには、インプラントが周囲の骨としっかり結合(オッセオインテグレーション)していなければならないからです。
まずは抜歯した後の骨が治って、インプラントを埋め込むことができるのに2〜6ヶ月待つ必要があります。しかし、埋め込まれた後すぐのインプラントは、インプラントのネジ山が骨に食い込むことである程度固定されていますが、噛む力を負担できるほど固定されていません。
徐々に周囲の骨と生着してしっかり結合する「オッセオインテグレーション」が得られてからでないと、噛むことはできないのです。この「オッセオインテグレーション」が達成されるのに2〜6ヶ月かかります。そのため、インプラントを埋め込んだ後に噛める歯を入れられるまで、さらに2〜6ヶ月かかるのです。
これは、インプラントを埋め込む手術の際、同時に骨を足す手術(骨造成)をする場合も含みます。骨を足す手術(骨造成)を行ってから時間をおいてインプラントを入れる場合もあるので、それについては以降で解説します。
インプラント治療の多くのケースでは、インプラントを埋め込んだ後に骨と結合するのを待つ期間があり、噛める歯が入るまでに2〜6ヶ月かかることを知っておきましょう。
骨を増やす手術(骨造成)後にインプラントを入れる場合、噛める歯が入るまで6ヶ月以上かかる
インプラントを埋め込む場所の骨が足りない場合には、骨を増やす手術(骨造成)を行い骨ができるのを待ってからインプラントを埋め込むので、噛める歯(プロビジョナルレストレーション)が入るまで6ヶ月以上かかります。なぜなら、骨を増やす手術(骨造成)をした後、インプラントを埋め込むのに十分な骨ができるまでに3〜9ヶ月かかり、そこからインプラントを埋め込んで噛める歯が入るまでに3〜4ヶ月かかるからです。
インプラントを埋め込むための骨を増やす骨造成手術には、さまざまな方法があり、それぞれ適応やかかる治療期間や費用なども異なります。
最も治療期間が短く済むのが、自分の骨をブロックで移植する「自家骨ブロック移植」という骨造成法です。自分の下あごのカド付近などから骨をブロック状で取って、インプラントを入れたいけど骨が不足している場所に移植します。
この方法なら、自分の骨同士なので治りも早く、骨造成手術からインプラントを埋め込むまで3ヶ月です。そこからインプラントを埋め込んで、噛める歯が入るまでは、インプラントと骨が結合する「オッセオインテグレーション」が達成されるのを待機しなければならないので、さらに3ヶ月かかります。
つまり、骨を増やす手術(骨造成)を行ってから噛める歯が入るまで、最短でもトータルで6ヶ月はかかります。
そのほか多くの骨造成法では、骨造成の手術からインプラントを埋め込むまでが6ヶ月、インプラントを埋め込んでから最終的な噛める歯(最終補綴装置)が入るまで4ヶ月はかかり、トータルで7ヶ月は必要です。
上顎の奥歯にインプラントをやる場合には、「サイナスリフト」などの「上顎洞底挙上術」という骨造成法が行われることがよくあります。上顎の奥歯の根っこの先端あたりには、小鼻の横にある副鼻腔の上顎洞という空洞が接しているため、インプラントを埋め込むための骨が薄く不足している場合が多いためです。
「上顎洞底挙上術」による骨造成手術からインプラントを埋め込めるまで9ヶ月かかり、そこから噛める歯が入るまでは4ヶ月待つ必要があります。最終的にインプラントが噛める歯になるまで、トータルで13ヶ月は必要なのです。
骨造成手術からインプラントを埋め込むまでの待機期間 | インプラントを埋め込んでから噛める歯が入るまでの待機期間 | |
---|---|---|
自家骨ブロックによる骨造成法 | 3ヶ月 | 3ヶ月 |
多くの骨造成法 | 6ヶ月 | 4ヶ月 |
上顎洞底挙上術 (サイナスリフトなど) |
9ヶ月 | 4ヶ月 |
噛める歯がない期間の見た目は補える!対策法はインプラントをする部位によって異なる
インプラント治療のほとんどは噛める歯(プロビジョナルレストレーション)がすぐには入りませんが、噛める歯がない期間の見た目は補えます。
外から見て歯がない状態が長期間続くと、患者さんも日常生活を送るうえで困ってしまうため、噛むのに使えなくても、見た目には歯がある状態になるように歯科医師が対処してくれます。
噛むことはできない、見た目だけを補う仮歯にはどんなものがあるかは、どこにインプラントをするかによって変わります。インプラントをする部位ごとに、見た目を補う対策法について解説していきます。
前歯にインプラントをする場合の対策法3つ
見た目に大きく影響する前歯にインプラント治療をする場合、噛める歯(プロビジョナルレストレーション)が入るまでの見た目を補う方法は次の3つで、いずれも向かいの歯とは当たらないようにします2,3。
- 両隣と接着させる仮歯をつける
- インプラントを土台とした仮歯を入れる
- 一時的に部分入れ歯をする
両隣と接着させる仮歯をつける
両隣に自分の歯があれば、両隣とつなげる形で仮歯をくっつけて、見た目だけを補います。この仮歯は、薄い板状のようなものや、最終的な歯に近い形のものがありますが、いずれにしても噛んだ時には向かいの歯と当たらないようにします。
両隣の歯をつなげて接着させるため、この部分の歯と歯の間をフロスや糸ようじで掃除できなくなります。
この方法は、インプラントをする本数(歯がない本数)が1本だけの場合に行われることが多いです。
インプラントを土台とした仮歯を入れる
前歯にインプラントをする場合には、埋め込んだインプラントを土台とした仮歯をつける方法もあります。これを専門用語では「即時修復」といいます。
埋め込んだばかりのインプラントを土台として直接仮歯をつけるので、インプラントが骨に結合して固定されるまでは、噛んだときに向かいの歯と当たらないようにしなければなりません。そのため、噛める歯としての仮歯ではありませんが、インプラントの上に直接固定しているので外れず、舌触りも自然な、見た目を補う仮歯です。
一時的に部分入れ歯をする
インプラントをする本数が複数で、歯が無い範囲が広い場合には、両隣と仮歯をくっつけることができないため一時的に部分入れ歯で見た目を補います。入れ歯なので自分で取り外しができ、食後は外して歯磨きをする必要があります。
真ん中〜奥歯にインプラントをする場合(中間欠損)の対策法3つ
インプラントをする場所が真ん中から奥の歯(小臼歯や大臼歯)の場合、一番奥に自分の歯が少なくとも1本ある場合には、噛める歯(プロビジョナルレストレーション)が入るまでの見た目を補う方法については次の3つが考えられます3。
- 両隣と接着させる仮歯をつける
- 一時的に部分入れ歯をする
- 何もしない
両隣と接着させる仮歯をつける(本数によって可能なら)
両隣に自分の歯があれば、両隣とつなげる形で仮歯をくっつけて、見た目だけを補います。この仮歯は、噛んだ時には向かいの歯と当たらないようになっています。奥歯の噛む力はかなり大きいので、噛んだ時に当たってしまうと、くっつけた仮歯が外れてしまうからです。
この方法は、インプラントをする本数(歯がない本数)が1本だけの場合に行われることが多いです。
一時的に部分入れ歯をする
インプラントをする本数が複数で、歯が無い範囲が広い場合には、一時的に部分入れ歯を使うことで見た目を補います。両隣に自分の歯があったとしても、奥歯の噛む力はかなり大きく、接着させる仮歯だと頻繁に外れてしまうことがほとんどだからです。
また、真ん中から奥の歯は、歯ブラシなどでお手入れする際には見えにくく、両隣に接着させる仮歯だと汚れを取りきれず溜め込んでしまうリスクがあります。
部分入れ歯は自分で取り外せるので、食後には外して歯磨きが可能で、両隣の自分の歯をしっかり磨くことができます。
部分入れ歯ですがあくまで見た目だけを補うものなので、その入れ歯の部分でしっかり噛めないことがほとんどです。
何もしない
真ん中から奥の歯(小臼歯や大臼歯)にインプラントをする場合、見た目に影響しないことも多いため、見た目を補うために何かをする必要がないこともあります。会話中や笑った時などに特に外から見えない場所なら、何もしないというのも選択肢の一つです。
一番後ろの歯を含む奥歯にインプラントをする場合(遊離端欠損)の対策法2つ
一番奥の歯を含めた後ろの方の奥歯にインプラントをする場合には、インプラントがしっかり定着して噛める歯(プロビジョナルレストレーション)を入れられるまで、見た目を補うには一時的に入れ歯をするしかありません。なぜなら、インプラントをする場所の両隣ではなく片方にしか自分の歯が無いため、隣の歯にくっつける仮歯にはできないからです。
一時的に部分入れ歯をする
一番奥の歯を含む4本分以上の範囲にインプラントをする場合には、特に上顎の場合は笑った時に見えやすく見た目に影響しやすいので、見た目だけを補う入れ歯をします。
噛むことを想定して設計した通常の部分入れ歯のようには作られていないので、あくまで見た目を補うためだけの一時的な入れ歯だということに留意が必要です。
何もしない
インプラントをするのが一番奥の1、2本分の場合、特に見た目を補う必要がなく何もしなくて良い場合もあります。
上顎でも下顎でも、インプラントをするのが一番奥の3本分の場合にも、人によっては特に見た目に影響しないこともあり、あえてわざわざ部分入れ歯を作らないこともよくあります。
インプラント治療中に噛める歯がない期間の注意点4つ
インプラント治療期間中、噛める歯(プロビジョナルレストレーション)が入るまでの間に注意すべき点が4つあります。
- 仮歯や入れ歯の部分で噛んだり負担をかけたりしない
- 粘着性のあるものや硬いものを食べない
- 清掃をしっかり行い汚れを溜めない
- 何か異変があったらすぐに歯科医院へ行く
それぞれについて解説します。
仮歯や入れ歯の部分で噛んだり負担をかけたりしない
まずは一時的な噛める歯(プロビジョナルレストレーション)が入るまで、見た目だけを補っている仮歯や入れ歯がある場合、その部分では絶対に物を噛まないようにしてください。なぜなら、両隣の自分の歯をくっつけていたり、噛む力を負担するように作られていない入れ歯だったりするので、その部分で噛んでしまうと壊れてしまうからです。
「見た目を補うこと」だけが目的で「噛むこと」を目的としていないため、素材や設計の都合上、噛む力の負担を受けると簡単にヒビが入ったり割れたり外れたり壊れたりしてしまいます。
見た目を補う必要がある場所だから仮歯や入れ歯をするわけですが、それが壊れてしまったら、「歯無し」のような見た目になってしまい困ってしまうのは患者さん本人です。
インプラントをする部分に噛める歯が入るまで、見た目を補うための仮歯や部分入れ歯を使い続けられるよう、その部分で決して物を噛まないように気をつけて過ごしましょう。
粘着性のあるものや硬いものを食べない
インプラントをする場所を、仮歯や部分入れ歯で一時的に見た目を補っている場合、粘着性のあるものや硬い物を食べることは控えてください。なぜなら、仮歯や入れ歯をしている部位を避けて自分の歯の部分で噛むとしても、誤って仮歯や入れ歯のある部分にいってしまうこともあるからです。
例えば、以下のような物を控えてください。
- 粘着性のあるもの:ガム、キャラメル、餅、大福、団子、食パン
- 硬いもの:煎餅、ナッツ、硬い野菜(ごぼう、たけのこ、蓮根など)、軟骨、フランスパンなどの硬いパン、リンゴやとうもろこしなどの丸かじり
インプラントをする部分に仮歯や部分入れ歯が入っている場合、こうした粘着性のあるものや硬いものを食べることは避けましょう。
清掃をしっかり行い汚れを溜めない
見た目を補う仮歯や部分入れ歯をしていてもしていなくても、口の中の清掃はしっかり行い汚れを溜めないことは必要です。なぜなら、インプラントをした部位やその近辺だけでなく、口腔内全体の清掃状況がインプラント治療の成功を左右させるからです。
インプラントを埋め込んだ後に歯茎の下に隠れていて骨への定着を待っている期間中はもちろん、インプラントに固定する仮歯や、歯茎の上に出ている一時的なキャップがついた期間中も、インプラントをする部分やその近辺は特に注意を払って細かく丁寧に歯磨きをしましょう。
また、その部分をしっかり清掃できているからといって他の部分をおろそかにしてはいけません。口の中という一つの同じ環境にあるので、他の歯に汚れを溜め込んだ場合、そこで増えた汚れや細菌がインプラントをした部分にまで悪影響を与えます。
インプラントで噛める歯が入るまでの期間中、口の中全体の歯磨きをしっかり行なって汚れを溜め込まないようにしましょう。
何か異変があったらすぐに歯科医院へ行く
インプラント治療で最終的な噛める歯(最終補綴装置)が入るまでの治療期間中は、インプラントを埋め込んだ部分だけでなく口の中で何か異変を感じたら、治療を受けている歯科医院へすぐに行くことが大切です。インプラントをする部分に限らず他の歯や口の中に問題が起きることで、インプラント治療に影響を与えることがあるからです。
例えば、インプラント治療をする部分以外の歯が欠けたり折れたり抜けたりすると、噛み合わせに影響が出てしまい、インプラント治療をする上で困るケースもあります。
また、他の歯の歯茎が腫れたり出血したりグラグラしているような歯周病がある場合、歯周病の原因となる細菌が活発になっている状態だと考えられ、これからインプラントをする部分にも細菌による炎症が起きてしまうリスクが懸念されます。
しっかり噛める歯が入ってインプラント治療が完了するまでに、何か口の中の異変を感じたら、すぐに歯科医院で見てもらうようにしてください。
<引用文献>
1.日本口腔インプラント学会. “口腔インプラント治療指針 2024.” (2024)
2.佐藤大輔, et al. “インプラント即時荷重時のプロビジョナルレストレーション製作法について.” Dental medicine research 32.1 (2012): 25-31.
3.木原優文, 今井実喜生, and 鮎川保則. “中間欠損修復における補綴的戦略.” 日本補綴歯科学会誌 14.1 (2022): 46-51.
まとめ:インプラント治療中に歯がない期間は2〜6ヶ月ある
インプラント治療中の歯がない期間については、次のように、ほとんどの場合で噛める歯がない期間が生じます。
- すぐに噛める固定式の歯が入るのは”即時埋入+即時荷重”と”オールオン4”だけ
- 抜歯直後に即インプラントを入れても、ほとんどは見た目を補うだけで噛める歯はすぐには入らない
- インプラントを入れて通常通り待機する場合、噛める歯が入るまで2〜6ヶ月かかる
- 骨を増やす手術(骨造成)後にインプラントを入れる場合、噛める歯が入るまで6ヶ月以上かかる
噛める歯がない期間中は、見た目を補うための仮歯や入れ歯を入れられます。
その方法はインプラント治療をする部位や本数によって変わるので、自分のケースではどのように対策する必要があるのか、歯科医院で相談してみてください。

- 手術自体の痛みが不安で、踏み切ることができない
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