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30代で歯周病が増加…5つの原因と症状・治療・予防方法を解説

「歯周病は高齢者がなるもの」というイメージを持っている方も多いかもしれません。

しかし実際には、30代は歯周病のリスクが高まる世代といわれています。

仕事や家庭の忙しさによる生活習慣の乱れやセルフケア不足など、ライフステージの変化に伴う要因が重なりやすいのが30代の特徴です。そのため、気付かないうちに歯周病が進行してしまうケースも少なくありません。

本記事では、30代における歯周病の実態原因治療法予防のポイントについて解説します。

30代で歯周病にかかっている割合はどれくらい?

厚生労働省の調査によると、30代で歯周病の所見が見られる人の割合は約50%、さらに4mm以上の歯周ポケットを有する割合は約30%にのぼることがわかっています。

参考:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」

20代以下と比較すると、30代以降の歯周病の割合は増加傾向にあるため「まだ若いから大丈夫」と油断はできません。

特に30代は、仕事や家庭の多忙さから生活リズムが乱れやすく、口腔ケアを後回しにしがちです。女性では妊娠や出産によるホルモンバランスの変化で歯茎が腫れやすくなり、歯周病が悪化しやすい傾向があります。

男性でも、ストレスや喫煙・飲酒習慣などが免疫力の低下や口腔環境の悪化を招き、リスクを高める要因となります。

30代は生活習慣とライフステージの両面から、歯周病にかかりやすい時期だといえるでしょう。

30代が歯周病になりやすい5つの原因

30代は生活や仕事の環境が大きく変わり、口腔ケアが後回しになりやすい年代です。

ここでは、30代ならではのライフスタイルや体の変化が、どのように歯周病リスクを高めるのかについて解説します。

  1. ライフステージの変化
  2. 忙しさによるセルフケア不足
  3. 不規則な生活習慣
  4. ストレス
  5. 喫煙や飲酒の影響
  6. 女性ホルモンの影響

ライフステージの変化

30代は、人生の中でもライフステージの変化が重なりやすい時期です。結婚や妊娠、出産、育児が始まると、自分の健康よりも家族を優先する生活になり、歯科健診や口腔ケアが後回しになりがちです。

特に小さな子どもがいると、夜泣きや授乳で睡眠不足が続き、歯磨きすら十分にできない日もあるでしょう。

一方、仕事面では、昇進や責任ある役職を任される機会が増え、残業や出張によって歯科医院に通う時間を確保できないことも多くなります。「気付いたら数年間検診に行っていなかった」というケースも珍しくありません。

こうしたライフステージの変化が重なる年代は、歯周病が進行しやすい環境に置かれているため、意識的に健診の時間を確保することが求められます。

忙しさによるセルフケア不足

家庭と仕事の両立に追われる30代は、口腔ケアに時間を割きにくい状況が続きます。

朝は出勤や子どもの準備で慌ただしく、夜も残業や家事・育児に追われ、丁寧なセルフケアを省略してしまう人も多いでしょう。

さらに、働き盛りの30代は会食や外出の機会も増えるため、食後すぐに歯を磨けずにそのまま放置してしまうこともあります。そのような積み重ねがプラークや歯石の蓄積につながり、歯周病リスクを高める要因になります。

忙しい30代は、限られた時間でも効率的にケアできる工夫を取り入れることが、歯周病予防に必要なポイントといえるでしょう。

不規則な生活習慣

30代は公私ともに多忙なことも多く、生活リズムが乱れやすい年代です。仕事の付き合いで外食や飲み会が増えれば、糖分や脂質の多い食事が続き、歯垢がたまりやすくなります。

深夜の食事や間食も細菌の繁殖を促し、口腔内の環境を悪化させる要因です。

さらに、残業や育児で就寝時間が遅くなり、慢性的な睡眠不足やストレスを抱える人も少なくありません。これらは体の免疫力を下げ、歯周病菌に対する抵抗力を弱めます。「今日は疲れているから歯磨きを簡単に……」という小さな妥協の積み重ねが、歯周病の進行につながることもあります。

規則正しい生活習慣を送るのが難しい場合は、自分なりに継続しやすいセルフケア方法を取り入れることが大切です。

ストレス

ストレスも歯周病を進行させる要因の一つです。

歯周病を悪化させるメカニズム

  • 免疫力の低下
  • 唾液の減少
  • 歯ぎしり・食いしばり

慢性的なストレスは、免疫機能の低下で感染症への抵抗力が弱まるため、歯周病菌に対する身体の防御機能が低下します。

また、ストレスで交感神経が優位になり唾液の分泌が減ることで、口内が乾燥して細菌が増殖しやすくなります。

よって、ストレスを溜めないことも大切です。

喫煙や飲酒の影響

喫煙や飲酒は、歯周病の大きなリスク因子です。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は血流を悪化させ、歯ぐきの免疫機能を弱めるため炎症が治りにくくなります。

さらに、喫煙者は出血や腫れといった典型的な症状が出にくいため、気付かないうちに歯周病が悪化しているケースもあります。

飲酒は口腔内を乾燥させ、細菌が繁殖しやすい環境をつくります。30代は仕事の会食や友人との飲み会など、喫煙や飲酒の機会が増える時期です。「付き合いだから仕方ない」と習慣化することで、気づかないうちに歯周病リスクを高めている可能性があります。

健康のためだけでなく歯を守る観点からも、生活習慣の見直しは大切です。

女性ホルモンの影響

30代は妊娠・出産を経験する女性も多く、女性ホルモンの変動によって歯周病リスクが高まりやすい時期です。

特に妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンの影響で歯ぐきの血流が増え、炎症を起こしやすくなります。そのため、少量のプラークでも歯茎が腫れたり出血したりする「妊娠性歯肉炎」が生じやすくなります。

また、出産後は育児に追われて自分のケアを後回しにしやすく、歯周病の悪化につながることもあります。妊娠中や授乳中でも受けられる歯科ケアは多いため、自己判断で我慢せず、歯科医院に相談しながら口腔環境を整えることが大切です。

30代における歯周病の進行度別に見られる症状

歯周病は一気に悪化するのではなく、初期の歯肉炎から徐々に進行していくのが特徴です。

自覚症状がほとんどないまま進むことも多く、気付いたときには中等度以上になっているケースも珍しくありません。

ここでは、歯周病の進行度を4つのステージに分け、進行度別の症状について解説します。

  • ステージ1:歯肉炎
  • ステージ2:軽度歯周病
  • ステージ3:中等度歯周病
  • ステージ4:重度歯周病

ステージ1:歯肉炎

歯周病で最も初期に現れる症状が「歯肉炎」です。

歯肉炎は、歯と歯茎の境目にプラークが溜まり、歯茎が赤く腫れます。歯磨きの際に出血することもありますが、痛みはほとんどなく、自覚しづらいのが特徴です。

30代で歯肉炎の症状がある方は多いものの「最近、歯磨きのときに血が出るな」と感じながら放置してしまう人は少なくありません。この段階であれば、正しいブラッシングや歯科医院でのクリーニングによって改善が期待できます。

ステージ2:軽度歯周病

歯肉炎を放置していると、歯周ポケットが3〜4mm程度に深くなり軽度歯周病へと進行します。軽度歯周病では、歯ぐきの炎症が強まるため、ブラッシングで出血する頻度が増え、歯ぐきの腫れやむず痒さを感じることもあります。

また、硬いものを噛んだときに違和感や軽い痛みを覚える人も出てきます。30代では仕事や家庭での多忙さから、

このような症状を見過ごしがちですが、この段階で受診すれば比較的短期間の治療で改善できます。

ステージ3:中等度歯周病

歯周病がさらに進むと、歯周ポケットは4〜6mmほどの深さになり「中等度歯周病」と診断されます。歯ぐきの炎症はさらに顕著になり、歯ブラシを当てるだけで強い痛みを感じることもあります。

歯がわずかに動くようになり、口臭や冷たいものがしみる知覚過敏といった症状も目立ち始めます。

30代という若さゆえに「自分はまだ大丈夫」と考えてしまう人もいますが、この段階で治療を怠ると歯を失うリスクが大きく高まります。

ステージ4:重度歯周病

重度歯周病にまで進行すると、歯周ポケットは6mm以上となり、膿や出血が見られるようになります。

歯を支える骨が大きく失われ、歯がグラグラ動いて噛むことも難しくなります口臭も強くなり、日常生活に支障をきたすケースも増えてきます。

30代でここまで進行すると、抜歯を余儀なくされる場合も少なくありません。

この段階では歯や歯茎の完全な回復は難しいため、早期発見・早期治療が将来の歯を守る唯一の方法ともいえるでしょう。

30代で歯周病が進行したら手遅れ?

30代で歯周病が進行しても、「完全に手遅れ」というわけではありません。

初期の歯肉炎であれば、正しいセルフケアと歯科医院でのクリーニングで改善できます。軽度〜中等度の段階であっても、適切な治療を受ければ進行を止め、歯を長く残すことが可能です。

問題となるのは「長期間の放置」です。放置が続けば、口臭や出血、歯の動揺が進み、最終的には抜歯を余儀なくされるリスクが高まります。そのため、違和感を覚えた時点で早めに受診し早期治療につなげることが重要です。

また、歯周病の進行がみられる場合、歯科医院選びも治療の結果を大きく左右します。特に重症化しているケースでは、専門医が在籍し、高度な歯周病治療が受けられる医院を選ぶことが大切です。

医院によっては、重度の患者でも歯を保存できる可能性を追求し、外科的治療を行なっているところもあります。適切な医院を選ぶことで、歯周病でも将来的に健康な口腔状態を保てる可能性は高まるでしょう。

30代の歯周病で歯医者に行くのは恥ずかしい?

30代での歯周病相談やクリーニング受診は、決して恥ずかしいことではありません。

歯周病は年齢に関係なく誰にでも起こりうる病気であり、歯科側も30代がライフステージの変化や忙しさでケア不足になりやすいことを理解しています。

むしろ、早めの受診は、口臭や出血といった不快症状の改善に加え、将来的な抜歯のリスクや医療費の抑制にもつながり大きなメリットがあります。初めて受診する際には、歯ぐきからの出血の有無や生活習慣、妊娠や授乳などの情報を伝えると、診療がスムーズになります。

恥ずかしさから受診を先延ばしにするほど、症状は進行してしまいます。まずは、短時間の検診から始めることが、将来の歯を守り、日常生活を快適にする一歩となるでしょう。

30代の歯周病の治し方・治療法

歯周病は進行度によって治療法が異なります。初期段階であれば比較的シンプルな処置で改善できますが、進行している場合には外科的な対応が必要になることもあります。

ここでは、歯周病の一般的な治療法について解説します。

  1. 歯周病の基本的治療を受ける
  2. 外科的治療が必要になるケースもある

歯周病の基本的治療を受ける

歯周病と診断された場合、まず取り組むのは「基本的治療」です。

代表的なのが、専用の器具で歯石やプラークを取り除くスケーリングや、歯根の表面を滑らかにして細菌の再付着を防ぐルートプレーニングです。これらは歯周病の原因を減らし、進行を食い止めるために欠かせません。

多くの場合、軽度の段階であれば、この基本的治療と自宅での丁寧なセルフケアを組み合わせることで改善が期待できます。

ただし、セルフケアだけでは、歯周ポケットの奥深くにある歯石まで除去することはできません。

30代は多忙さから受診を後回しにしがちですが、定期的にプロのクリーニングを受けることで、口腔内の健康を維持しやすくなります。

外科的治療が必要になるケースもある

基本的治療だけでは改善が難しい場合、外科的治療が検討されることもあります。

歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、通常の器具では奥まで届かず、汚れや炎症組織が残ってしまうためです。その場合、歯茎を切開して歯根を直接確認しながら歯石を取り除く手術が行われることがあります。

さらに、重度の場合には、失われた骨や歯周組織を再生させる「歯周組織再生療法」などが行われることもあります。30代のうちに適切な処置を受ければ、歯を残せる可能性が高まります。

一方で、治療を先延ばしにすると抜歯のリスクが高くなるため、早めに専門医へ相談することが重要です。

30代から大事な歯周病ケア・予防方法

歯周病は一度進行すると完全に元通りにするのは難しい病気です。そのため、日常のセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが予防のカギになります。

ここでは、30代から意識したい歯周病予防のポイントを紹介します。

  1. 定期検診とクリーニング
  2. 毎日のセルフケア
  3. 生活習慣の見直し

定期検診とクリーニング

歯周病は初期の段階では自覚症状がほとんどなく、気付かないうちに進行してしまうケースが多く見られます。そのため、半年に1回を目安に歯科医院で定期検診を受け、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さをチェックしてもらうことが欠かせません。

また、歯科衛生士によるクリーニングでは、セルフケアでは落としきれない歯石やバイオフィルムを効果的に除去できます。

30代のうちからこうしたメンテナンスを習慣化すれば、歯周病リスクを減らせるため、将来的に残せる歯の本数が大きく変わってくるでしょう。

毎日のセルフケア

歯周病予防の基本は、日々の正しいセルフケアです。歯磨きは1日2〜3回を目安に丁寧に行い、歯間ブラシやデンタルフロスも取り入れることで歯と歯の間の汚れまでしっかり取り除けます。

30代は歯並びやかみ合わせが変化することもあり、20代の頃と同じ磨き方では磨き残しが出やすくなります。歯科健診やクリーニングの際にブラッシング指導を受け、今の口腔環境に合った磨き方を身につけることが大切です。

また、力を入れすぎると歯茎を傷める原因になるため、優しい力加減も意識しましょう。毎日の正しいセルフケアが、歯周病を防ぐ第一歩ともいえます。

生活習慣の見直し

歯周病予防には口腔ケアに加え、生活習慣の改善も重要です。特に喫煙は、歯茎の血流を悪化させ、免疫力を低下させるため大きなリスク要因となります。

また、糖分の多い食事や不規則な食生活はプラークの増加を招き、口腔内の環境を悪化させます。

さらに、睡眠不足や強いストレスは唾液の分泌量に影響し、細菌の増殖を抑える力を弱めてしまいます。

30代は、仕事や家庭で生活が乱れやすい時期ですが、バランスの取れた食事や十分な休養、禁煙といった正しい生活習慣の積み重ねが歯周病予防にも直結します。

30代の歯周病治療・予防なら永田歯科医院へ

東京都立川市にある永田歯科医院は、精密機器を活用した診断と幅広い治療に対応できる歯科医院です。

CT検査・唾液検査・口臭検査など最新機器を用いた詳細な診断によって、進行度や歯周病の原因となる細菌の種類を特定。その結果をもとに一人ひとりに合わせた治療プランを立てるため、再発防止を含めた長期的な口腔健康の維持が可能です。

さらに、歯周病専門医だけでなくインプラント・審美・矯正といった各分野の専門医が在籍し、チーム医療体制で治療をしていきます。

これにより、重度の歯周病でも「できるだけ歯を残す」という方針のもと、多角的な視点から治療を進められます。

たとえば、歯周組織を再生させる高度な再生療法やマイクロスコープを活用した外科処置など、他院では難しいケースにも対応していることは大きな強みです。

当院では、短期的な改善だけでなく将来を見据えた、快適な口腔環境づくりを目指しています。「今からしっかり治療したい」「歯を長く守りたい」と考えているなら、ぜひお気軽にご来院ください。

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まとめ:30代も歯周病リスクはある…正しいセルフケアと定期検診で歯を守ろう

30代は、仕事や家庭の多忙さや生活習慣の影響から歯周病リスクが高まる年代です。歯周病は初期の段階では自覚症状が少なく、「気付いたら進行していた」というケースも少なくありません。

セルフケアを見直し、歯科医院での定期検診やクリーニングを受けることで、将来的な抜歯リスクを大幅に減らせます。30代から積極的にケアを始めることは、40代・50代以降の口腔内の健康を守る第一歩でもあります。

正しいセルフケアとプロによるサポートを組み合わせ、将来も自分の歯で食事や会話を楽しめる生活を目指しましょう。

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