「オールオン4って、保険がきかないの?」
そんな疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。結論からいえば、オールオン4は日本の公的医療保険ではカバーされない“自由診療”。つまり、費用はすべて自己負担となります。
ではなぜ、インプラントやオールオン4は保険で受けられないのか。そして、保険適用にならない中で、どのように費用を抑えたり、賢く支払う工夫ができるのか。
この記事では、保険制度の仕組みとオールオン4が適用外となる理由をわかりやすく解説し、さらに治療費をお得にする具体的な方法や注意点をご紹介します。
オールオン4を検討している方が後悔せずに治療を選択できるように、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
オールオン4は、保険適用外の高度先進治療である!

オールオン4治療は、保険適用外の自費診療となります。なぜなら、日本の公的医療保険の適用範囲に入らない、高度な先進治療だからです。
日本の公的医療保険制度は、医療費の膨張を抑えつつ国民に必要な医療を保障する仕組みとなっており、「必要かつ適切な医療」を提供することが前提です。
公的医療保険制度では、保険の範囲内で受けられる歯科治療について細かくルールが定められています1。保険適用となる治療と適用外の治療について、オールオン4が保険適用外となる理由について詳しく解説していきます。
保険適用される治療と保険適用されない自由診療の違いは、保険制度の範囲に入るかどうか
保険適用となる治療と保険適用外の治療(自由診療、自費診療)の違いは、日本の公的医療保険制度の定めたルールの範囲に入るかどうかです。「保険適用となるものだけが良い治療法」というわけではありません。
「保険がきく治療」とは、具体的には「診療報酬点数表」という国の定めた“医療のメニュー料金表”のようなものに載っている治療です2。医療機関はこの点数表に従い、行った医療行為に関して保険請求をしています。治療費用を保険でカバーして自己負担額を一部だけにしたいなら、この「診療報酬点数表」に定められたルールに従った治療を受ける必要があります。
つまり、保険適用のためには決められたルールを守らなければならないので、治療の回数や一度にできる範囲、使用できる薬や材料や道具などには制限があります。
このようなルールのもとで制限があるため、保険適用で歯科治療を受ける上では次のようなことが起きます。
- 一度の治療時間ではここまでしか治療が進められない
- 歯石取りのクリーニングは一度に全部一気に行うことはできない
- 詰め物や被せ物に、白くてきれいな強度のあるセラミックは使えない
- 繋げて被せるブリッジをするには、土台になる歯の数や被せられる範囲に決まりがある
- ブリッジは銀歯でしかできない(前歯など見える部分だけ白いプラスチックで表側を覆われる)
- 入れ歯を作った後にすぐ紛失したり壊れたりしても、半年間は新しく作り直せない
「保険のきかない保険適用外治療(自由診療、自費診療)」とは、この保険適用のためのルールを超えて、より自由度が広がるものになります。国の定めた「診療報酬点数表」に載っていない治療法や薬・材料でも、自由に使うことができます。そのぶん保険適用外となるため、治療費用は全額自己負担となります。
また、保険適用外の自由診療であっても、医療機関で好き勝手に行える怪しい治療というわけではありません。医療行為を行う医師や歯科医師には、医療法施行規則に基づいて患者への情報提供(治療内容・リスク・費用など)が義務付けられているので、患者はしっかりと説明を受けたうえで治療を選択しましょう。
まとめると、日本の公的医療保険制度で定められた「診療報酬点数表」に含まれる治療なら保険適用となり、「診療報酬点数表」に含まれない治療は保険適用外の自由診療となるのです。
オールオン4が保険適用でない理由は、保険の適用範囲を超える高度な先進的治療だから
オールオン4は保険適用されない自由診療です。なぜなら、オールオン4やインプラントは、日本の公的医療保険制度の定める「診療報酬点数表」に含まれていないからです。
歯科治療では、高度な先進的治療の多くは保険適用に含まれていません。
医療費の膨張を抑えつつ国民に医療を保障するための公的医療保険制度において、インプラントおよびオールオン4が原則保険適用外となる(=診療報酬点数表に含まれていない)のは、次のような理由が挙げられます。
- インプラントやオールオン4は、機能だけでなく見た目や快適さ、生活の質(QOL)の向上も重視する高度な技術であり、基本的治療の範囲を超えているから
- インプラントやオールオン4といった高度な治療を広く保険適用に含めると、国の医療費が膨大になってしまい公的医療保険制度維持が難しくなるから
歯がないところに歯を補うための基本的な治療としては、ブリッジや入れ歯といった、保険適用で受けられる方法があります。そのため、インプラントや、インプラントを使う治療であるオールオン4のような高度な先進的治療までは、日本の公的医療保険制度の適用とはならないのです。
インプラントは特定の条件で保険適用外になるがオールオン4はならない

実は、ごく限られたケースでさまざまな条件付きでインプラント治療が保険適用となる場合があります。
しかし、その保険適用となる場合のインプラント治療にオールオン4は含まれません。なぜなら、保険適用となる特殊なケースでのインプラント治療の中にオールオン4は認められておらず、実際にオールオン4ができるケースも少ないからです。
インプラント治療が保険適用となるための特殊な条件については次に解説します。
インプラント治療が保険適用となるための患者の条件
インプラント治療が保険適用となるのは、顎骨が大きく失われたケースや、先天的な疾患により多くの歯が欠損しているケースに限られています2。
具体的には次のようなケースで、従来のブリッジや入れ歯(顎堤形成後のものを含む)による咀嚼機能回復が困難な患者についてのみ、保険算定が認められます。
- 広範囲に顎の骨が欠損してしまった場合(腫瘍、顎骨嚢胞、顎骨骨髄炎、外傷などによる)
- 上記の広範囲な顎骨欠損がある人で、骨を移植したことがある場合
- 先天性疾患(外胚葉異形成症や口唇口蓋裂など)で顎の形成不全や多数歯欠損がある場合
- 6歯以上の先天性部分無歯症など、多くの歯が生まれつき無い場合
それぞれを公的な資料に準じて詳しく記載すると、下記の(イ)〜(ニ)が該当します。
イ) 腫瘍、顎骨嚢胞、顎骨骨髄炎、外傷などにより、広範囲な顎骨欠損や歯槽骨欠損を伴う症例(歯周病や加齢による骨吸収は除く)、またはそれらを骨移植で再建した症例で、欠損範囲が下記の場合
・上顎:連続した4歯相当以上の顎骨欠損、または、上顎洞もしくは鼻腔への交通がある顎骨欠損
・下顎:連続した4歯相当以上の歯槽骨欠損、または、下顎区域切除以上の顎骨欠損
ロ) 外胚葉異形成症等または唇顎口蓋裂等の先天性疾患であり、顎堤形成不全であること。
ハ) 外胚葉異形成症等の先天性疾患であり、連続した3分の1顎程度以上の多数歯欠損であること。
ニ) 6歯以上の先天性部分無歯症、または、前歯や小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全(埋歯窓術を必要とするもの)であり、3分の1顎程度以上の多数歯欠損(歯科矯正後の状態を含む)であること。
このように、保険適用でインプラント治療が受けられるのは、やむを得ない事情で顎骨や歯の欠損が広範囲になっている限られた患者だけです。このようなケースにおいてはオールオン4の適用も難しいことがほとんどです。
「インプラントは保険がきかないかな?」「オールオン4を保険でできないかな?」と考える人のほとんどは、インプラントの保険適用ができる条件には残念ながら該当しないでしょう。
インプラント治療が保険適用となるための医療機関側の条件
インプラントを保険適用できる対象の患者が、保険でインプラント治療を受けるためには、次の条件を満たした医療機関を受診しなければなりません。
- 歯科または歯科口腔外科を標榜している保険医療機関であること
- 当該診療科に係る5年以上の経験および3年以上の経験のある常勤歯科医師が2名以上いること
- 病院であること
- 当直体制が整備されていること
- 医療機器保守管理および医薬品に係る安全確保体制があること
- 当該手術に必要な検査機器を設置していること
つまり、近くの歯科クリニックでは保険適用でのインプラント治療を受けることができません。
まずは「インプラント治療が保険適用となるための患者の条件」を満たした人でなければ対象となりませんが、インプラント治療を公的医療保険を使って受けるためには、この条件を満たした病院を受診する必要があります。
オールオン4の治療費用をお得にする方法や支払いの工夫と注意点5つ

オールオン4は保険適用にはなりませんが、その治療費用に関してお得にしたり支払い方法を工夫したりすることが可能です。
具体的には次のような方法と注意点があります。
- 患者モニター割引プランを利用する
- 医療費控除制度を活用する
- 分割払いやデンタルローンを利用する
- 複数の医院で料金を比較する
- 高額療養費制度は活用できない
それぞれについて詳しく解説します。
患者モニター割引プランを利用する
オールオン4の治療では、患者モニターとなることで割引をやっている歯科医院もあります。モニター割引では、20〜30%くらい治療費が安くなります。
歯科医院によって、割引率やその条件が異なります。患者モニターになると、治療前後の口腔内写真、顔の写真、レントゲン写真、実際に受けてみての感想など、様々な情報を提供します。そうした情報は、今後オールオン4を検討する人が参考にできる資料となります。
もちろん名前や住所などの個人情報は非公開ですが、歯科医院によっては顔がはっきりわかる写真をウェブサイトなどで公開されます。
患者モニターとなる場合には、どんな情報がどこで公開されるのか、モニターとなることでどれくらい割引になるのかをよく確認して、自身にとってのメリット・デメリットをよく考慮した上で検討しましょう。
医療費控除制度を活用する
オールオン4の治療にかかる費用は医療費控除の対象となります。医療費控除を活用することで、税金の支払いを減らすことができます。
医療費控除とは、自分自身や生計を一にする家族のために1年間支払った医療費の総額に応じて還付申告すると、所得税が一部還付されるものです。医療費控除は、「美容目的」の支出ではなく「健康維持」のための支出が対象となります。
オールオン4は、見た目だけでなく、噛むことや発音など健康を改善維持するための治療なので、医療費控除の対象となるのです。
また、医療費控除制度を最大限活用するためにできる工夫があります。医療費控除の対象となる医療費は、1年間(1/1〜12/31の間)で200万円までという上限があります。そのためオールオン4の治療費総額が200万円を超える場合、次のように年をまたいで分割払いして、2年分の日付の領収書をもらうことで、2年にわたってそれぞれ200万円までの控除が受けられます。
(例)片顎で350万円のオールオン4の分割払いをする場合
・2025年に、オールオン4のインプラント部分と仮歯の支払い(150万円)
2025年の日付で150万円分の領収書をもらい、2025年分の医療費控除に使う
・2026年に、オールオン4の最終的な人工歯(上部構造)の支払い(200万円)
2026年の日付で200万円分の領収書をもらい、2026年分の医療費控除に使う
このように医療費控除を複数年にわたって使うため治療費の支払いを分割したい場合は、治療を受ける歯科医院で相談をしてみてください。時期や歯科医院によって可能な場合とできない場合があります。
オールオン4の治療費に関して、医療費控除を活用して税金を軽減するためにも、治療の際の領収書をきちんと保管しておきましょう。
分割払いやデンタルローンを利用する
オールオン4の費用の支払いには、分割払いやデンタルローンが使えることが多いです。
デンタルローンとは、資金の使途目的が歯科治療に限定されたローンです。各信販会社や金融機関が提供しており、治療費をすぐにまとめて準備できない場合に使うとよい方法です。
ただし、審査や手続きがあることや、治療を受ける歯科医院によって提携しているデンタルローンの会社が異なる点に留意しましょう。デンタルローンを利用した場合にも分割払いとなります。
クレジットカードの分割払いやデンタルローンを利用する場合でも医療費控除制度は使えます。しかし、年をまたいで医療費控除制度を活用するために、領収書を分割することはできないので注意してください。
実際の支払い回数や金利・手数料は各信販会社、金融機関、歯科医院などによって様々なので、オールオン4の治療を契約した際に相談してください。
複数の医院で料金を比較する
オールオン4の治療費用を安くしたいなら、複数の歯科医院で料金や治療内容の比較をしましょう。
ただし、その中でも料金が安い歯科医院が一番良いとは限りません。なぜなら、治療費用が極端に安い場合、実はその提示された料金に含まれていないものがあったり、治療内容に問題があり後々トラブルになってしまい結局費用が高くかかったりするからです。
複数の医院で治療費の見積もりをもらい比較する上で、治療に必要な費用の総額、その費用に含まれるもの、保証について事前に確認しておくことが必要です。
治療前の検査から治療完了までの費用はもちろん、治療完了後のメインテナンスの費用や、どういう場合にいくらの追加費用がかかる可能性があるか、治療を受けた後の保証内容や期間について、事前にしっかり確認しておきましょう。
オールオン4治療の費用に関して、トラブルになって損をしないためにも、複数の歯科医院で治療費用やその内容の比較をすることがおすすめです。
高額療養費制度は活用できないので注意!
オールオン4の治療費の支払いに関しては、高額療養費制度を使うことはできません。なぜなら、高額療養費制度とは、健康保険が適用される保険診療に対してのみ使える制度だからです。
オールオン4は保険適用外の自由診療となるため、高額療養費制度の対象外なのです。高額な治療費を支払うオールオン4では、高額療養費制度は活用できないので注意してください。
お得すぎるオールオン4には要注意!オールオン4治療を受ける上で知っておくべきポイント

オールオン4治療は保険適用にはなりませんが、前述のように治療費用をお得にする工夫はできます。
ただし、治療費用を安くすることだけを考えてしまうと、思わぬトラブルが生じたり、デメリットが多く感じられたり、後悔することになってしまいます。
オールオン4治療を受けるにあたって、次のようなことを事前に知っておくとよいでしょう。
- オールオン4の治療費用の相場
- 費用やそれ以外の点での、オールオン4のデメリット
- オールオン4の費用やそれ以外の点で後悔するケース
- オールオン4と普通のインプラントの、治療内容や費用の違い
オールオン4の治療費用の相場
オールオン4の治療費用については、まずは費用の相場を知っておくことが大切です。相場よりも安すぎる医院には注意が必要です。
オールオン4治療費用の相場や、格安な医院には注意すべき理由については、次の記事を参考にしてみてください。
オールオン4が安いクリニックは危険!?その理由と費用相場を紹介
オールオン4の費用相場はいくら?目安と負担を軽減する方法を紹介
オールオン4のデメリット
オールオン4には、治療費用やそれ以外の点でいくつかデメリットがあります。保険適用にはならない治療費用や、その他のデメリットについては、次の記事を参考にしてみてください。
オールオン4のデメリットは6つ!後悔する人や大きなメリットも紹介
オールオン4で後悔するケース
オールオン4治療を受けて後悔してしまうケースには、費用だけでなくさまざまな理由があります。どのようなケースで後悔してしまうのか、起こりうるトラブルについては次の記事を参考にしてみてください。
→記事リンク「オールオン4で後悔したくない…起こりうるトラブルと4つの対策を紹介」
オールオン4で後悔したくない…起こりうるトラブルと4つの対策を紹介
オールオン4と一般的なインプラントの治療内容や費用の違い
オールオン4は通常のインプラント治療とは治療内容や費用に大きな違いがあります。治療にかかる期間や費用、治療の方法について、次の記事を参考にしてみてください。
オールオン4とインプラントとの違いを徹底比較!期間や費用も紹介
オールオン4の相談なら永田歯科医院へ

永田歯科医院は、All-on-4(オールオン4)/ザイゴマインプラントの治療を専門に行う、東京都立川市柏町にある歯医者です。
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なお、オールオン4はインプラントとは異なり、歯の本数分のインプラントは必要ありません。非常に経済的かつ、身体的負担も少なく治療が行えます。
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まとめ:オールオン4は保険適用外であるものの経済的な治療方法

オールオン4治療は、保険の適用範囲を超える高度な先進的治療であることから、保険適用外となります。
ごく限られた特殊な条件下でインプラント治療が保険適用となる場合もありますが、オールオン4治療はこれには該当しません。
保険がきかないオールオン4ですが、次のように治療費用をお得にする方法、支払いの工夫、注意点があります。
- 症例紹介プランを利用する
- 医療費控除制度を活用する
- 分割払いやデンタルローンを利用する
- 複数の医院で料金を比較する
- 高額療養費制度は活用できないので注意する
また、オールオン4は料金の安さだけで選ぶとデメリットがあったり後悔したりすることもあります。
オールオン4の治療費用に関してや、デメリット、後悔するケースについて、事前に情報を集めておき歯科医院選びの参考にすることがおすすめです。
<参考文献>
1. 厚生労働省. 令和6年度診療報酬改定について.
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411_00045.html
2. 厚生労働省. 診療報酬の算定方法の一部を改正する告示. 別表第二(歯科点数表). https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001239960.pdf
- 手術自体の痛みが不安で、踏み切ることができない
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