オールオン4なんてやらなきゃよかった……。そんな風に後悔するケースがあるのか、後悔しないために何ができるか、治療を受ける前に知っておきたいですよね。
オールオン4は、短期間で一気に見た目も噛み合わせも治せる治療法です。治療を受けると大きな変化が生じるので、治療途中で一時的にトラブルが生じたり、後悔したりするケースがあります。
オールオン4の治療は抜歯を伴い、治療が始まった時から口の中の状況が一変しますし、治療費は数百万単位になるため、絶対に後悔しないように歯科医院を選ばなければなりません。
この記事では、オールオン4で後悔するのはどんなケースなのか、後悔しないために抑えるべきポイントや、後悔した時の対処法を解説します。実際に後悔して当院に駆け込んできたケースもご紹介します。
後悔のないオールオン4治療を受けるために、治療を受ける前にぜひ参考にしてみてください。
オールオン4で後悔するケースは大きく5パターン
オールオン4を受けて後悔するケースには、大きく分けて次の5パターンあります。その状況や原因もそれぞれ異なるので、詳しく解説していきます。
- 手術のダメージが大きかった
- インプラントや歯の部分にトラブルが発生した
- 費用が想定より高額になった
- 噛みづらさや喋りづらさが起きた
- 理想の見た目と違った
想像以上にキツい…手術のダメージが大きかった
手術のダメージが自分の想像以上にキツかったと後悔するケースがあります。
オールオン4は、手術が1回だけで済んでその日のうちに仮歯も入り、最終的な歯が入るまでトータルで約4〜9ヶ月で終わるため、その1回の手術で口の中が大きく変わります。そのため、具体的に次のような後悔が生じることがあります。
- 自分の歯を思ったより抜くことになった
- 手術後に顔がかなり腫れた
- 手術によって麻痺が生じた
オールオン4をするためには自分の歯は全て抜く必要があり、手術では抜歯とインプラントを埋め込む処置を行うため、痛みや腫れなど手術のダメージが大きく感じる人もいます。
手術の合併症として、唇の周囲の感覚が一時的に麻痺することもあります。
もちろん、治療を受けている歯科医院で対処してもらえるのでいずれ良くなるのですが、事前に想定していたよりも手術のダメージが大きくキツかったと後悔する可能性があることを知っておきましょう。
もしかして失敗?インプラントや歯の部分にトラブル発生
インプラントや歯の部分(上部構造)にトラブルが発生して後悔するケースがあります。
痛みや腫れといった自覚症状はあまりないことがほとんどですが、歯科医師より説明を受けると、「もしかして治療が失敗した?」と驚くかもしれません。
具体的には、次のようなトラブルが生じることがあります。
- インプラント周囲に炎症が起きた(インプラント周囲炎)
- インプラントが顎の骨の中にしっかりと定着しなかった
- 固定式の歯の部分(上部構造)に破損や着色が起きた
顎の骨に埋め込んだインプラントに炎症が起きたり、骨に定着しなかった場合、その周囲の歯肉がぶよぶよ腫れたり膿が出たりします。
また、固定式の歯の部分(上部構造)がレジンという材料の場合、割れてしまったり摩耗したり着色したりしてしまいます。最終的な上部構造がジルコニアという材料の場合でも、仮歯はレジンでできているので、仮歯の期間中もこうしたトラブルが起きます。
インプラントや歯の部分(上部構造)にトラブルが発生しても、必ず歯科医師が対処してくれて、オールオン4が使えなくなるということはほとんどの場合は回避できます。
こうしたトラブルが発生して後悔したとしても、担当の歯科医師に相談して対処してもらえるので、安心してください。
聞いてないよ…費用が想定より高額になった
オールオン4の費用が想定より高額になったと後悔するケースがあります。追加費用が発生したり事前に説明を受けていなかったりして、自分で想定していたよりも総額が高くなってしまうことがあるからです。
具体的には、次のようなケースがあります。
- 事前に表示されていた費用に必要なすべてが含まれていなかった
- 追加でインプラントを入れる必要が生じた
- 治療完了後にメインテナンスが必要でその分費用がかかるのを知らなかった
- メインテナンスを受けず破損やトラブルが生じたら追加費用がかかった
広告やWebサイトで見た費用に「必要な費用が全て含まれているか」「今後どんな場合に追加費用が生じる可能性があるか」「治療後のメインテナンスではどのくらいの費用がかかるのか」など、治療を受ける歯科医院でしっかり聞いて確認しておきましょう。
自分の予算と実際に治療にかかる費用を事前にすり合わせていない場合に、「こんなに高額になるとは聞いていない」と後悔してしまいます。
これでは困る!噛みづらさや喋りづらさや顎の痛みが起きた
オールオン4治療を受けて、噛みづらさや喋りづらさが出て後悔するケースがあります。歯の部分(上部構造)が適切に噛み合うようになっていなかったり、歯の高さが適切でなかったりすると、日常的に支障をきたすからです。
具体的には、次のようなトラブルが生じます。
- 噛みにくい、発音がしにくい
- 喋ると歯がカチカチと当たる音がする
- 顎関節症になって顎の痛みが出る
このようなトラブルが生じないように、仮歯の期間中に適切な噛み合わせや高さにしていき、最終的な歯が入った後も適宜調整が行われます。
オールオン4治療を受けて、日常的に困るような噛みにくさ、喋りにくさ、顎の痛みが生じたら、担当の歯科医師に相談して対処してもらい、後悔のないようにしましょう。
鏡を見てショック!理想の見た目と違った
オールオン4治療によって、なりたい理想の見た目にならずに後悔するケースがあります。オールオン4は口元の見た目を大きく改善する治療法ですが、適切な治療と調整を受けなければ、理想としていた見た目にはならないからです。
具体的には、次のような点で見た目に不満が生じる場合があります。
- 歯並び、歯の大きさや色、笑った時の歯の見え方が理想と違う
- 唇が閉じにくい、口元が出っ張っている、口元が引っ込んでしまっている
- 口を閉じると口角が下がる、口の周りにしわができる
ただし、医学的に正しく適切な歯並びや噛み合わせにしていても、治療前の歯並びや上下の顎の前後関係などの口元の状態からのギャップが大きく、自分の想定していた見た目と違うこともある点に注意しましょう。
鏡を見てショックを受けるような見た目になってしまったら、担当の歯科医師に相談して対処してもらう必要があります。後悔のないように理想の見た目に近づくよう、仮歯の期間中からよく相談して治療を進めてください。
オールオン4で後悔しないために抑えるべき4つのポイント
オールオン4治療を受けて後悔しないために、次の4つのポイントを抑えておきましょう。
- 技術や経験があり信頼できる歯科医院で治療を受ける
- 事前に治療のやり方と流れ・起こりうる合併症・リスクを知っておく
- 治療に必要な費用の総額や保証についてきちんと確認しておく
- 治療の前後でどんな変化が起きるかしっかり説明を受ける
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
チェックシート例
□ その歯科医院は、技術や経験があり信頼できる歯科医師がいるか?
□ 治療のやり方と流れ・起こりうる合併症・リスクについて説明を受け理解したか?
□ 治療に必要な費用の総額・支払い方法・保証についてきちんと確認したか?
□ 治療の前後で、噛む機能・喋る機能・見た目にどんな変化が起きるかしっかり説明を受けたか?
技術や経験があり信頼できる歯科医院で治療を受ける
オールオン4治療を受ける歯科医院を決める際には、オールオン4の技術と経験があり信頼できる歯科医師のいる歯科医院を探しましょう。技術が不十分で経験も浅い歯科医院でオールオン4をすると、後悔するような結果を招きかねないからです。
具体的には、次のような歯科医師がいる歯科医院です。
- オールオン4治療に関する資格を持っている
- オールオン4の海外でのセミナーや実習付きコースを修了している
- 国内外の学会でオールオン4に関する発表をしている
- 歯科医師向けにセミナー講師をやっている
- 年間症例数が多い
- 歯科医院内に歯科技工士が在籍しており密に連携を取れる
このような歯科医師は、技術と経験が豊富な可能性が高いといえます。
また、実際に相談に行って話した際に信頼できるかどうか、自分との相性も含めて自分の目で見極める必要もあります。
オールオン4で後悔しないためにも、技術や経験のある信頼できる歯科医師を探して治療を受けましょう。
事前に治療のやり方と流れ・起こりうる合併症・リスクを知っておく
オールオン4治療のやり方や流れ、治療によって起こる可能性のある合併症やリスクについて、治療を受ける前に知っておきましょう。事前に知っておくことで、治療途中の一時的な変化や何かトラブルがあった際にパニックにならずに済み、きちんと歯科医師とコミュニケーションを取って適切に対処できるからです。
例えば、「オールオン4で後悔するケースは大きく5パターン」で説明したようなことが治療途中で発生した際、歯科医師がきちんと対処して改善できるにも関わらず、「失敗された!医療ミスだ!」とパニックになり歯科医師とトラブルになってしまうと、適切に対処してもらい改善することが難しくなったり時間がかかったりしてしまいます。
治療を受けていた歯科医院でトラブルになり他院へ転院したとしても、そこですぐに治療のやり直しができるとも限りませんし、費用が二重にかかってしまいます。
治療を受ける前に、オールオン4治療の内容や合併症とリスクについて、しっかり説明を受けて自分でもよく理解しておきましょう。
治療に必要な費用の総額や保証についてきちんと確認しておく
オールオン4治療で必要な費用の総額や、保証について事前に確認しておくことも大事です。オールオン4治療を受けるのにかかるトータル費用を把握しておかないと、自分の予算を超えた時に困ってしまいます。
そこで、事前に下記のポイントをしっかり確認しておきましょう。
- 治療前の検査から治療完了までの費用
- 治療完了後のメインテナンスの費用
- どういうケースでいくらの追加費用がかかる可能性があるか
- 治療を受けた後の保証内容や期間
治療にかかる総額をあらかじめ把握しておき、自分の予算や支払い方法を検討して、後悔のないようにすることが大切です。
治療の前後でどんな変化が起きるかしっかり説明を受ける
オールオン4治療を受けると治療前後でどんな変化が起きるのか、事前にしっかり説明を受けることも必要です。治療によって起こる変化をあらかじめ知っておけば、治療後の変化にびっくりしたり、思い描いていた変化とのギャップが大きくがっかりしたりすることを回避できます。
例えば「手術の前後でどうなるか」「仮歯から最終的な歯になった時にどう変化するか」噛み合わせや発音といった機能面だけでなく、見た目の観点から歯科医師に確認しておきましょう。
オールオン4治療は口元に大きな変化が起こる治療なので、治療前後の起こりうる変化について事前に歯科医師に相談し説明を受けておくことで、治療を始めてから後悔する確率を下げられます。
もしオールオン4で後悔した時の3つの対処法
オールオン4治療を受けて、「オールオン4で後悔するケースは大きく5パターン」で説明したような問題が生じたら、次のような対処法が考えられます。
- まずは治療を受けた歯科医院できちんと相談する
- 治療費の支払いに分割払いやデンタルローンを使う
- セカンドオピニオンを受ける
それぞれの対処法について具体的に解説していきます。
まずは治療を受けた歯科医院できちんと相談する
オールオン4治療を受けた歯科医院で、今抱えている不安なことや不満な点について、まずはきちんと相談することが重要です。オールオン4を行っている歯科医院には、噛み合わせや発音といった機能面と見た目が改善するように対処する責任があるため、患者の訴えに対して対処してくれるはずだからです。
治療を受けている歯科医院でしっかり相談をしなければ、患者が今抱えている問題点について歯科医師側が把握できず、改善できたはずの問題点に対処することができません。
ただし、医学的に適切であることを前提に対処するので、必ずしも患者の理想通りにいくわけではない点に注意してください。
医学的に正しい範囲で患者の理想になるべく近づけるためには、歯科医師と患者がしっかり相談しながら治療を進めていく必要があるので、後悔のないように不安な点や不満な点をきちんと伝えましょう。
治療費の支払いに分割払いやデンタルローンを使う
もし、治療費用の総額が事前に想像していたよりも高くなったり、追加費用が生じて予算を超えたりした場合には、支払い方法として分割払いやデンタルローンを活用しましょう。
追加費用分だけ分割払いやデンタルローンを活用する、といったことも多くの歯科医院で可能です。
実際の支払い方法については、治療を受ける歯科医院で相談してください。
セカンドオピニオンを受ける
オールオン4治療で後悔するような問題が生じて、治療を受けている歯科医院で適切に対処してもらえず不信感を抱いたなどの場合には、セカンドオピニオンを受けることを検討しましょう。治療を受けている歯科医院での治療方針や対応が適切かどうか、患者は自分で判断することができないからです。
他院でのセカンドオピニオンを受ける場合には、今の歯科医院での検査結果や治療経過などの情報を含め、紹介状を提供してもらう必要があります。セカンドオピニオンのための情報提供を患者より求められた歯科医院は、それに応じなければなりません。
いまオールオン4治療を受けている歯科医院での方針や対応が適切なのかどうか、患者が自己判断するとさらに問題が大きくなりかねないので、第三の専門家の視点から意見を求めて判断しましょう。
オールオン4治療を受ける時は、絶対に後悔しない選択を!
もしあなたがオールオン4治療を検討しているのであれば、絶対に後悔しない選択をするように心がけてください。なぜなら、オールオン4治療は自分の歯を抜いてインプラントを埋め込む手術から始まるので、一度治療が始まったら口の中の状況が一気に変わってしまい、後悔しても後戻りできないからです。
そして治療の費用も数百万単位になるため、絶対に後悔しないように歯科医院を選ばなければなりません。
他院でオールオン4治療を受けて後悔し、当院に駆け込んできたケースをご紹介します。
- 「上下のオールオン4を600万円かけてやって、メインテナンスも受けていたのに、数年後にはもうインプラントがダメになっていると言われた」
- 「オールオン4の仮歯の時に、その歯科医院で担当医師と揉めて、もうそこで治療を受けたくない」
- 「治療を受けたはいいけれど、担当医師が怖くて、なんでも相談できない。インプラントに何か問題が出ても対応してもらないんじゃないかと心配」
- 「オールオン4治療をするにはザイゴマインプラント(頬骨インプラント)をやらないといけないと言われてしまって、そこまではやりたくないからどうにかしてほしい」
すでに仮歯や最終的な歯が入っている場合でも、土台となるインプラントに問題があるケースでは、インプラントを再度埋め込み直すところからの再治療を行っています。
永田歯科医院では、残された顎の骨があまりにも少ない場合や、すでに過去に何らかの外科手術を受けている場合など、かなり限られたケースにおいてザイゴマインプラント(頬骨インプラント)を用いますが、ほとんどのケースでは通常のインプラントでオールオン4を行うことが可能です。
また、治療前の検査時から、治療完了後のメインテナンス期間に入ってからも、きちんと説明を行い患者様の悩みや不安に向き合いながら治療を進めています。
後悔することのないように、良質なオールオン4治療を提供してくれる、あなたに合った歯科医院を選択してください。
まとめ:オールオン4で後悔しないために歯科医院選びにはこだわろう
オールオン4は、一度の手術ですぐに歯が入り見た目も噛み合わせも治せる治療法です。
短期間で一気に治す高度な治療であり、大きな変化をもたらす高額な治療であることから、この記事で紹介したように後悔するケースもあります。
オールオン4で後悔しないためには、次の4つのポイントが重要です。
- 技術や経験があり信頼できる歯科医院で治療を受ける
- 事前に治療のやり方と流れ・起こりうる合併症・リスクを知っておく
- 治療に必要な費用の総額や保証についてきちんと確認しておく
- 治療の前後でどんな変化が起きるかしっかり説明を受ける
このポイントをしっかり押さえておけば、オールオン4の治療で後悔することを回避でき、そのメリットを最大限に受けることができます。口の中がボロボロの人にとって、オールオン4は受ける価値が十分にある治療法です。
「オールオン4をやってよかった!」と心から思えるためにも、ぜひこの記事を参考に、納得できる選択をしてください。

- 手術自体の痛みが不安で、踏み切ることができない
- 治療がうまくいくかどうか、長期的に問題なく使えるかが不安
- どの医師に治療を任せるべきか選ぶのが難しい
そんなあなたには、オールオン4の治療を専門に行う、東京都立川市柏町にある「永田歯科医院」がおすすめです!
- オペ中の痛みや恐怖心等を感じない「睡眠無痛治療」を実施しています。
- インプラントには10年間の保証が付いておりますので、ご安心ください。
- 埋入実績5,000本以上の経験豊富な医師が治療します。
まずはお気軽にご相談ください。
\専門家と一緒に最適な計画を立てましょう/