インプラントなんて、やらなきゃよかった……!
インプラント治療を検討中の人やすでに治療をスタートした人や治療が完了した人にとっては、そんな風に後悔している人もいるのではないかと気になるでしょう。
実際に、インプラントを後悔するような残念な結果になってしまう人がいるのが現実です。
しかし、インプラント治療をして後悔するのは大体決まったケースで、後悔することになる人には特徴があるんです。
この記事では、インプラントで後悔するケースや、後悔する可能性の高い人のパターンを紹介します。さらに、インプラント治療で後悔しないために必要なポイントや、もし後悔した時の対処法も解説します。
これからインプラントをしたい人や治療をやって後悔しかけている人は、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントで後悔する6つのケースとその理由

インプラント治療を受けて後悔するケースは実際にあります。なぜなら、治療過程や治療後に問題が生じたり、治療費用や期間に関して不満が生じたりする場合があるからです。
その代表的な具体例は、以下6つのケースです。
- インプラントが入った後にトラブルが起きて痛みが出たり噛めなくなった
- インプラント手術に関連してトラブルが起きた
- インプラントの仕上がりが期待と違って想像と見た目と違う状態になった
- 治療費用が想定より高くなった
- 治療完了まで予想外に期間がかかった
- 後から矯正治療受ける時にインプラントの位置が邪魔になる
それぞれについて解説します。
後悔の原因1.インプラントが入った後にトラブルが起きて痛みが出たり噛めなくなった
インプラントが入ってから、骨の中に埋め込んだインプラント部分や人工歯部分に何らかの問題が生じて、痛みが出たり噛めなくなったりして後悔するケースがあります。
そのように自覚症状が出ると、日常を送るうえで何かと困ってしまうからです。
例えば、次のようなトラブルがあります。
- 埋め込んだインプラントが骨としっかり結合(オッセオインテグレーション)せずグラグラして噛めなかったり、抜け落ちたり、インプラントを抜かなければならなくなったりする
- インプラント周囲に細菌感染が起きて(インプラント周囲炎)痛みや歯茎の腫れが出たり歯茎から血や膿が出たりする
- インプラントの上に入る人工歯(上部構造)が欠けたり外れたりする
- インプラントが入ることで噛み合わせに変化が生じて噛みにくくなったり痛む歯が出たりする
- 噛み合わせが変わって顎の関節が痛くなったり歯ぎしりが増えた
インプラントが入って治療が進んだ・完了したと思ってもこのように問題が生じて、日常的に痛みが出たり噛めなかったりして後悔につながるケースがあるのです。
後悔の原因2.インプラント手術に関連してトラブルが起きた
インプラントを入れる手術に関連したトラブルが起きることで後悔につながることもあります。インプラント手術は顎の骨に行う外科手術であるため、口の中だけでなく顎・顔面の血管や神経にも影響があり、その範囲でトラブルが生じる可能性があるからです。
具体的には、次のようなトラブルが起きることがあります。
- 下顎に埋め込むインプラント手術の際、下顎の骨の中を通る神経を損傷し、唇周囲の感覚(触ってわかる感覚)が麻痺してしまった
- 上顎の奥歯にインプラントを埋め込む手術時に、上顎の副鼻腔(上顎洞)の粘膜に穴があいてしまって炎症が起きた(上顎洞炎)
- インプラント手術で出血が止まらなくなったり、ノドが詰まるほどの大きな血だまりができたりして、大きい病院へ救急搬送され入院となった
- インプラント手術後に、顔面に内出血のアザが出てきた
- インプラント手術後に、手術部位の歯茎が腫れたり痛みが強く出たりした
- 骨を足す手術(骨造成)で足した骨の部分(特に人工の骨の材料)に細菌感染が起きてしまい、腫れ、痛み、ニオイが生じたり、埋め込んだインプラントが一部むき出しになったり、動いてしまったり、歯茎が痩せてしまった
こうしたトラブルは、その後自然とよくなって解消したり、必要な対処や治療を行うことで改善することも多いですが、そうしたトラブルを経験するとインプラントにしたことを後悔する人もいます。
後悔の原因3.インプラントの仕上がりが期待と違って想像していた見た目と違う状態になった
インプラントの手術やその後の経過にトラブルが起きなくても、インプラントの仕上がりで後悔するケースもあります。インプラントで入れた歯が、想像と違った見た目でがっかりする人もいるからです。
例えば、人工歯(上部構造)が自分の期待と違って小さかったり大きかったり違和感があるような形になっていたり、歯の色が黄色すぎたり白すぎたり他の歯から浮いていたり、歯が出っ歯になった感じがしたり、ということが挙げられます。
歯科医院側は、全体の噛み合わせや他の歯と調和させるように、医学的に正しい方法に基づいてインプラントで歯を入れていくはずです。
しかし、患者側が医学的な根拠のない自分なりの理想を事前に思い描いていたり、歯科医院側も不適切な治療を行なっていたりすると、このようなトラブルが生じます。
このように、インプラントで入った歯の見た目が期待と違う仕上がりになって後悔するケースもあるのです。
後悔の原因4.治療費用が想定より高くなった
インプラントの治療費が当初の想定より高くなってしまって後悔するケースもあります。これは、事前に治療に関する費用の総額を把握していなかったり、追加の治療が必要になって費用が高くなったりするからです。
インプラント1本あたり30万〜80万円かかるといわれますが、インプラント治療に関しては次のような費用がかかってきます。
- 事前の相談カウンセリング代
- 術前の検査代(口腔内診査、歯周病検査、レントゲン検査、コーンビームCT検査、血液検査など)
- インプラント手術代
- 骨を増やす手術(骨造成)を行う場合の手術代、材料代
- 手術時の麻酔代、手術後に処方されるお薬代(痛み止め、抗生物質、うがい薬)
- インプラントスクリュー、仮歯、プロビジョナルレストレーション、最終的な人工歯(上部構造)などの各部品の費用
- 型取りの費用
- 歯科技工料
- 仮歯、プロビジョナルレストレーション、最終的な人工歯(上部構造)の修正・修理代
- 治療完了までの口腔内の消毒やクリーニング代
- 治療完了後の定期的なメインテナンス代
特に、追加で治療や修理が必要になった場合や、治療後のメインテナンス代がかかる点で、「想定していたよりも治療費用が高くかかる!」と後悔する人もいます。
インプラント治療に関して、かかる可能性のある費用は全て含めて想定しておかないと、思ったよりも高くなってしまったと後悔してしまうことになります。
後悔の原因5.治療完了まで予想外に期間がかかった
インプラントの治療が完了するまで、事前に予想していたよりも長期間かかることで後悔するケースもあります。インプラント治療では最終的な歯が入るまで何ヶ月も時間を必要とするため、事前によく聞いておかないと後悔します。
インプラント治療の中には、次のようなステップがあります。
- 抜歯
- インプラントスクリューを顎の骨に埋め込む手術(インプラント体の埋入)
- 必要な場合、顎の骨を増やす手術(骨造成)
- 必要な場合、歯肉の厚みや幅を増やす手術(歯周形成術)
- 必要な場合、埋め込んだインプラントの頭部分を歯茎より上に出す手術
- インプラントの上に一時的な人工歯「プロビジョナルレストレーション」が入る
- 「プロビジョナルレストレーション」が入った状態で過ごし、見た目や噛み合わせや歯肉の状態など経過を確認する
- 最終的な人工歯(上部構造)が入る
これらの各ステップ間で、数ヶ月〜半年以上待たなければならない場合もあり、トータルの治療期間としては5ヶ月〜1年半かかります。
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どんな治療法を行ってどれくらい治療期間がかかるのかをあらかじめ知っておかないと、「こんなに時間がかかるなんて!」と後悔する人もいます。
後悔の原因6.あとから矯正治療受ける時にインプラントの位置が邪魔になる
もし、インプラント治療の後に歯列矯正治療を受けることになったら、インプラントをしたことを後悔するかもしれません。矯正治療で歯並びを前の状態でインプラントを入れているので、その後に自分の歯並びを矯正治療すると、すでに入れたインプラントの位置が、矯正治療後の新しい歯並びに合わなくなるからです。
歯列矯正治療では、自分の歯を動かして歯並びを改善します。自分の歯の場合、歯と骨の間には「歯根膜」というクッションのような薄い膜が一層あります。矯正治療で、ワイヤーやマウスピースによって歯にゆっくり力がかかると、この歯根膜が反応して、周囲の骨が少しずつ溶けたり作られたりする「骨のリモデリング」が起きることで歯が動きます。
一方でインプラントは、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込むので、骨とガッチリ結合し、間に歯根膜は存在しません。そのため、インプラントを矯正治療で動かせないのです。この特徴を生かして、インプラントを“動かない固定源”として矯正治療に応用する方法もあるほどです。
もしインプラントと矯正治療のどちらともやりたいと考えているなら、先に矯正治療を行なって歯並びや噛み合わせを整えてからインプラントをするのが最善です。場合によっては、矯正治療後の歯並びを事前にシミュレーションして、矯正治療後に入れたい位置にインプラントを事前に埋め込むケースもあります。
あとから矯正治療をする可能性があるなら、先にインプラントを入れてしまうとそれが邪魔になってしまい後悔することがあるので要注意です。
インプラントで後悔する可能性の高い人6パターン

インプラント治療を受けて後悔するケースは実際にありますが、そのように後悔する可能性の高い人にはパターンがあります。
具体的には、次のような人がインプラントで後悔する可能性があります。
- 歯磨きや歯医者通いが嫌いな面倒くさがりな人
- 事前にきちんと検査と説明を受けていない人
- とにかく安く済ませようとする人
- いろんな歯科医院で検討せずに一つの医院で決めた人
- 歯並びが悪い人
- 引っ越しが多く転院する可能性がある人
それぞれについて詳しく解説します。
歯磨きや歯医者通いが嫌いな面倒くさがりな人
毎日歯磨きをきちんと毎食後に行えていない人や、歯医者に継続的に定期的に通うのが嫌いな面倒くさがりな人は、絶対にインプラントで後悔します。なぜなら、インプラントは日々のお手入れと治療完了後のメインテナンスが非常に重要なので、それができない人だとインプラントにトラブルが生じる可能性が高いからです。
インプラント部分の日々の歯磨きはもちろん重要ですが、もともと自分の歯の歯磨きもあまりできておらず歯周病がある人は、インプラントを入れてからも「インプラント周囲炎」というインプラント部分の歯周病になったり、インプラントが失敗してしまったりする可能性が高いです1,2,3。
また、インプラント治療期間中や治療を終えてからも、口腔内の状態チェック・清掃・メインテナンスを受けに続けて歯医者に通う必要があります。インプラント治療を成功させて長持ちさせるために絶対に欠かせないことです。そのため、歯医者に通うのが嫌だな・面倒くさいなと思ってしまう人は、インプラントが失敗したりすぐダメになったりして後悔してしまいます。
歯磨きや歯医者通いが嫌いな面倒くさがりな人は、インプラントをやっても後悔する可能性が高いです。
事前にきちんと検査と説明を受けていない人
インプラント治療を受ける前にきちんと検査を受けて説明をしっかり受けていないと、インプラントをやって後悔する可能性が高いです。
なぜなら、治療前に口腔内全体の状態をしっかり検査して把握し、治療に関する説明を受けて治療内容や費用などについて理解していないと「こんなはずじゃなかった」と後悔するからです。
インプラントをやる前に、他の歯や顎の骨の状態など、インプラントをやりたい部分以外のことも含めてきちんと検査する必要があります。
具体的には、以下のような項目が挙げられます。
- 他の歯に歯周病や虫歯がないか
- 埋まっている親知らずがないか
- 全体の歯並びや噛み合わせに問題がないか
- インプラントをしたい部分の歯肉の状態、歯肉の厚さや幅はどれくらいか
- インプラントをしたい部分の近くに神経や太い血管がないか
- インプラントをしたい部分の顎骨が不足していて骨を足す手術(骨造成)が必要か
- 笑った時に歯がどれくらい見えるか
- 全身状態に関して血液検査
- 持病(全身疾患)があるか、飲んでいる薬は何か
- 全身状態に関する他院での検査結果について(特に高血圧や糖尿病など)
また、その検査結果を踏まえて次のような内容をきちんと説明してもらい、理解しておく必要があります。
- 事前の検査結果について
- インプラントをするために必要な治療や手術は何があるか
- 他の歯で行っておくべき治療は何か
- 治療期間はどれくらいか
- 治療期間中どのくらいの頻度で通院が必要か
- 治療で使う機器や材料について
- 治療費用の総額はどれくらいか
- 治療費の支払い方法について
- 治療に関する保証制度について
- 追加でかかるかもしれない治療の期間と費用
- 治療完了後のメインテナンスの通院頻度と費用
- もし引越しや転勤などがあった場合は転院が可能か
このように、インプラント治療を成功させるためには事前の検査をしっかり受け、それを踏まえて治療に関する説明をきちんと聞いて理解しなければなりません。
そうしておかないと、インプラント治療で後悔することになる可能性が高いです。
とにかく安く済ませようとする人
インプラント治療をとにかく安く済ませようとする人は、インプラントをして後悔する可能性が高いです。インプラント治療を安く済ませるということは、コストダウンのために必ず何かが犠牲になっており、それがインプラントの失敗やトラブルにつながるからです。
インプラントは1本あたり30万〜80万円かかるといわれていますが、この相場よりも極端に安い場合は次のような理由が考えられます。
| 材料・機材のコストダウン | ・ノーブランドまたは格安インプラント体の使用(例:短命、互換性なし、長期使用できるかのエビデンスが不明) ・正規代理店以外からの並行輸入品・模倣品の使用 ・安価な合金やジルコニアではない人工歯の材料の使用 |
|---|---|
| 診査・診断の省略または簡略化 | ・インプラント治療で必要なCT撮影の省略 ・デジタルシミュレーションやガイド手術を行わない ・顎骨や歯肉についての評価が不十分でリスク説明も少ない |
| 術者の技術・人件費の削減 | ・経験の浅い歯科医師が対応(新人や外注の非常勤医師など) ・歯科衛生士や歯科助手の教育が不十分 ・時間をかけずにスピード重視の施術 |
| 手術中や手術後の感染対策や安全管理の簡略化 | ・滅菌が不十分な器具、使い回しの器具の使用 ・高品質な滅菌機器、個別滅菌パック、ディスポーザブル(使い捨て)器具を使わない ・手術時に歯科医師が滅菌された手術衣や手袋を着用しない |
| 治療計画や補綴設計の手抜き | ・仮歯やプロビジョナルレストレーションを作らず即日で安易なかぶせ物をつける ・噛み合わせの調整(咬合調整)を行わない、雑に済ませる ・患者に合わせたデザインではなく、汎用型をそのまま使用 ・骨が足りていないのに骨を増やす手術(骨造成)を行わないでインプラントをする |
| メインテナンスや保証がない・形式だけ | ・治療後のメインテナンスやクリーニングが設定されていない ・保証が存在しない、または非常に短い(例:1年以内) ・破損したり外れたりした時の対応が有償または対応不可 |
| 「大量施術・薄利多売」の経営モデルでやっている | ・患者数を多く回すことを前提とした“量で勝負”型のクリニック ・1回あたりの治療時間が短く、患者とのコミュニケーションも少ない ・安価な広告で集客し、後からオプションで高額請求してくる |
インプラントをとにかく安く済ませようとすると、このように問題だらけのインプラントになってしまい、治療が失敗したり後々インプラントにトラブルが発生したりします。そのようなインプラントをした部分は、顎の骨が溶けて減ってしまったり、歯肉がボロボロになってしまったり、他の歯にも悪影響を及ぼしたりすることもあります。
そして、治療のやり直しや追加請求が生じてしまい結局は大して安くならないこともあります。まさに「安物買いの銭失い」となるだけでなく、インプラントをした部分の骨や歯肉や口全体の健康まで損失が出てしまうのです。
インプラント治療では、とにかく安く済ませようとすることが大きな後悔につながる可能性が高いです。
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いろんな歯科医院で検討せずに一つの医院で決めた人
インプラント治療をするにあたって、いろんな歯科院で相談を受けずに一つの歯科医院ですぐに決めた人も後悔するかもしれません。なぜなら、インプラント治療は歯科医院によって治療の質や費用がバラバラだからです。
どの歯科医院でインプラントをするかを決める際には、事前にウェブサイトや口コミなどを見て、実際に治療相談・カウンセリングに行ってみることが大切です。複数の歯科医院を候補にして比較検討することがよいでしょう。チェックすべき項目については、後述の「インプラント治療の実績が豊富で信頼できる歯科医院を選ぶ」で解説します。
もちろん、ずっと長く通っている歯科医院で、自分も信頼しているところでインプラントをするのであれば後悔する可能性は低いかもしれません。
もしインプラント治療をするにあたって新たに歯科医院探しをするのであれば、いくつかの歯科医院で比べて決めないと後悔する可能性があります。
歯並びや噛み合わせが悪い人
もし歯並びが悪く噛み合わせに問題があると、その歯並びのままインプラント治療を受けると後悔するかもしれません。なぜなら、悪い噛み合わせの状態にインプラントを入れると、インプラントに問題が生じる可能性が高いからです。
通常の被せ物や入れ歯などと同じように、インプラントも噛み合わせをきちんと考えたうえで入れなければなりません。
しかし、インプラント部分以外の自分の歯並びや噛み合わせが悪いと、インプラントにも理想的な噛み合わせにすることが難しい場合があります。そうなると、インプラント部分であまり噛めなかったり、インプラントに過剰な負担がかかってしまったりします。
そしてインプラントのトラブルや失敗に繋がり、長持ちさせることができません。そのためインプラントをする前に、自分の歯並びを治したり何らかの処置が必要になったりすることがあります。
また、インプラントをした後で自分の歯並びを治したいと思った時に、インプラントの位置が邪魔になってしまうことがあります。
歯並びや噛み合わせが悪い人は、そのままインプラントをすると後悔する場合があるので注意してください。
引っ越しが多く転院する可能性がある人
もし引っ越しが多く同じ歯科医院に継続して長く通えない可能性があるなら、インプラント治療をして後悔につながることがあります。なぜなら、インプラントは治療中だけでなくその後のメインテナンスも同じ歯科医院に継続して通うことが望ましく、一貫した治療とアフターフォローを受けられるからです。
治療途中で歯科医院を変えたくても、同じメーカーのインプラントを取り扱っているかといった問題や、治療方針の考え方の違いがある可能性があります。そのため、対応可能な転院先を見つけるのに苦労したり、結局はインプラントをやり直すことになったりしてしまいます。
また、同じ歯科医院にずっと通うことで、事前の検査からインプラント治療中の経緯や他の歯に関する情報も全て記録に残っているので、その後何か問題が起きた時に円滑に対応が行えます。
引越しが多く転院する可能性がある人は、インプラント治療途中や治療完了後に転院することになると、スムーズな対処ができなかったり費用も余計にかかったりして後悔するかもしれません。
インプラントで後悔しないために必要な6つのポイント

インプラント治療を受けるうえで、後悔しないために必要なポイントをご紹介します。
- インプラント治療の実績が豊富で信頼できる歯科医院を選ぶ
- 安さで決めずに、信頼できる高品質なインプラントを使う
- 治療や起こりうる合併症について事前にきちんと説明を受けて理解する
- 治療やその後のメインテナンスに必要な費用や保証について把握する
- 治療前から生活習慣や全身状態を整える
- きちんとお手入れしてメインテナンスに通う
それぞれ詳しく解説します。
インプラント治療の実績が豊富で信頼できる歯科医院を選ぶ
インプラントをして後悔しないためには、インプラント治療の実績が豊富で信頼できる歯科医院を選ぶことが重要です。
具体的には、次のような点を確認するとよいでしょう。
| 治療前の対応・カウンセリング | ・初診カウンセリングが丁寧か、質問にしっかり答えてくれるか ・CTや検査に基づいた診断をしてくれるか ・治療のリスクや代替案もきちんと説明してくれるか ・無理にインプラントをすすめてこないか ・患者の希望やライフスタイルに配慮してくれるか |
|---|---|
| 歯科医師の技術・経験 | ・インプラント治療を担当する歯科医師が常勤でいるか ・インプラント治療後のメインテナンスを行う歯科衛生士が常勤でいるか ・歯科医師のインプラントに関する資格の有無 ・インプラント治療の経験年数と埋入本数 ・難症例の実績(インプラントをする部位の骨や歯肉の手術も併せて行えるか) ・歯科医師向けにセミナーや講義を行なっているか ・学会で発表したり受賞したりしているか |
| 治療設備・衛生環境 | ・CT撮影装置や手術室があるか ・滅菌対策が徹底されているか ・感染対策に関する情報が開示されているか ・手術時に生体モニター装置を使って血圧や脈拍などを管理しているか |
| 使用しているインプラントメーカー | ・世界的に信頼されている「プレミアムインプラント」と言われる世界三大インプラントメーカーのインプラントを使用しているか
(ストローマン社、ノーベルバイオケア社、デンツプライシロナ社) ・各パーツの互換性が確保されているか、万が一他院でメインテナンスが必要になっても対応可能か |
| 費用の内訳と保証内容 | ・料金が明確に表示されているか ・手術代やインプラントの各パーツ代など含まれる項目がそれぞれいくらか明示されているか ・保証期間や内容(脱落・破損時の対応)が明記されているか ・治療後の定期検診やメインテナンスが含まれるか、その費用はいくらか |
| 口コミ・評判 | ・GoogleレビューやSNSでの口コミが自然で信頼できるか ・よい口コミばかりでなく、誠実な対応をしている様子が伝わるか ・不満のある口コミへの医院側の対応が丁寧かどうか |
| 通いやすさ・継続性 | ・アクセスや診療時間が通いやすいか ・長期的なメンテナンス(10年以上)を考えたときに安心できるか |
こうした項目に留意して、そして自分と相性がよさそうな信頼できる歯科医院でインプラント治療を受けることで、インプラントで後悔する可能性を下げられます。
安さで決めずに、信頼できる高品質なインプラントを使う
インプラント治療を受けるうえでは、安さだけで決めることは避けましょう。安ければ、その分インプラント治療の失敗やトラブルにつながる可能性が高いからです。
信頼できる三大インプラントメーカー(ストローマン社、ノーベルバイオケア社、デンツプライシロナ社)の高品質なインプラントを使うことは、インプラントの長持ちと患者の満足度につながります。これらのインプラントは高品質で信頼できるインプラントなので、どうしても材料費は高くなってしまうことを知っておきましょう。
インプラントを価格の安さで決めると後悔につながりやすいので、安さだけで決めようとするのはやめるべきです。
治療や起こりうる合併症について事前にきちんと説明を受けて理解する
インプラント治療で後悔しないためには、治療でどのような合併症やリスクがあるかを事前にきちんと説明を受けて理解することが重要です。インプラント治療は外科手術を含む治療であり、手術や使う材料や薬剤には必ず合併症のリスクがあるため、これを事前に理解しておかないと、実際に何かが起きた時に後悔につながります。
例えば、次のような点とその対処法について事前に説明を受けておきましょう。
| 外科手術に伴う合併症 | ・出血、腫れ、痛み、内出血(皮下出血)などの一時的な反応 ・傷口の感染リスク(インプラント周囲の骨・歯肉) ・下顎のインプラント時、神経の損傷(下顎管・オトガイ神経など)によるしびれ、知覚異常 ・上顎奥歯のインプラント時、上顎洞への穿孔による鼻出血や副鼻腔炎 ・血管(特に動脈)損傷による大量出血 ・歯肉が薄い場合の歯肉退縮やインプラント露出など、見た目の問題の発生 ・術中や術後に使用する薬剤(麻酔薬、抗生物質、鎮痛剤)の副作用 |
|---|---|
| 材料に関するリスク | ・チタンやパーツの素材に対する金属アレルギー ・仮歯の材料に使われるレジンアレルギー ・骨を増やす手術(骨造成)で使用する骨の材料や人工膜に対するアレルギーや拒絶反応 ・骨を増やす手術(骨造成)で骨移植や人工骨を使用した時の吸収不全や感染の可能性 |
| インプラント手術後の合併症やリスク | ・インプラントと骨が結合(オッセオインテグレーション)しない場合 ・インプラント周囲の細菌感染(インプラント周囲炎) ・インプラントのゆるみ、破折 ・かぶせ物(上部構造)のネジゆるみ、破損、脱離 ・噛み合わせの不良による違和感や顎関節症の誘発 |
| 長期的な維持管理に関して | ・インプラント周囲炎の発症リスク ・自分の歯との噛み合わせのバランスが崩れて起こるトラブル(歯の痛み、顎関節症) |
| 医療体制・技術面に関して | ・治療途中での担当医変更 ・インプラント治療(特に外科手術部分)の担当医師が非常勤の場合、術後の急変時の対応 ・トラブルが生じた場合の再治療方針と費用の取り扱い |
医療においては「100%大丈夫」と言えることはなく、常に合併症やリスクの可能性は完全にゼロではないことに注意してください。
もちろんほとんどの場合は問題なく治療が完了しますが、事前にどんなリスクがあるのかを理解しておきましょう。万が一、何か起きた時にどのように対処してもらえるのかを聞いておくことが大切です。
治療やその後のメインテナンスに必要な費用や保証について把握する
インプラント治療に関する費用について、治療完了後のメインテナンスの費用も含めて事前に把握しておくことで後悔する可能性を下げられます。事前にこのくらいと見積もっていた治療費用が不十分だと、後からどんどん追加になって額がかさんでしまうと「こんなに費用がかかると思わなかった……」と後悔するからです。
また、治療の保証についても事前に確認しておきましょう。
インプラントの治療費用の総額や保証制度についてあらかじめ歯科医院で確認し把握しておくと、後悔せずに済みます。
治療前から生活習慣や全身状態を整える
インプラント治療を受けて後悔しないためには、治療前から自身の生活習慣や全身状態を整えることも重要です。なぜなら、生活習慣や全身状態に問題があるとインプラント治療の失敗やトラブルが起きる可能性が上がってしまうからです。
例えば、次のような生活習慣は、インプラント治療に直接悪影響を及ぼすだけでなく、インプラント治療に影響を与える全身疾患を引き起こしうるため、改善する必要があります4。
- 喫煙
- 多量飲酒
- 運動不足
- 過労、ストレスの蓄積
- 肥満
インプラント治療に影響を与える主な全身疾患や全身状態は次のようなものがあります4。
これらがあると、インプラントができないということではなく、かかりつけ医できちんと治療を受けコントロールされている状態であれば、かかりつけ医と連携をとったうえでインプラント治療をすることが可能です。
- アレルギー(薬物アレルギー、金属アレルギー、アトピー性皮膚炎)
- 感染症
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 心不全、心疾患(心臓弁膜症、心房細動その他の不整脈)
- 脳血管障害(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)
- 血液疾患(血友病などの先天性血液凝固因子欠乏症、血小板減少性紫斑病、白血病、貧血など)
- 消化器疾患(胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、膵臓疾患など)
- 肝機能障害(ウイルス性肝炎、肝硬変、肝臓癌など)
- 腎機能障害
- 呼吸器疾患(気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患)
- 骨粗鬆症
- 自己免疫疾患(潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、シェーグレン症候群、天疱瘡、膠原病など)
- 精神・神経系疾患(神経症、統合失調症、人格障害、うつ病、認知症、パーキンソン病)
- 抗血栓療法(血液をサラサラにする抗血小板薬や抗凝固薬での治療)
- ステロイド治療(自己免疫疾患、アトピー性皮膚炎、気管支喘息など)
- 腫瘍に対する免疫療法、化学療法、放射線療法
特に、長らく健康診断を受けていない人や、医療機関を受診しておらず、何らかの病気やよくない全身状態があることに気づいていなかったり、きちんとコントロールされていなかったりする人は要注意です。そのような状態のままでは、インプラント治療を受けても失敗したりインプラントにトラブルが生じたりする可能性が高いです。
インプラント治療を受ける前から自分の生活習慣や全身状態を改善し整えておくことで、インプラント治療を受けて後悔する可能性を大幅に下げることができます。
オールオン4とインプラントとの違いを徹底比較!期間や費用も紹介
きちんとお手入れしてメインテナンスに通う
インプラント治療で後悔しないため、日々きちんとお手入れをして、治療完了後のメインテナンスに定期的に継続して通うことが非常に重要なポイントです。インプラントのお手入れやメインテナンスを怠ると、インプラントや周囲の歯肉・骨にトラブルが起きてインプラントが長持ちしなかったり、他の歯が虫歯や歯周病になってインプラントに悪影響を及ぼしたりする可能性があるからです。
インプラント治療を成功させ長持ちさせるためには、口の中全体を健康に保つことが必要です。そのためには、インプラント治療前や治療中から、インプラントをする部分だけでなく口の中全体の歯磨きの仕方をチェックしてもらい指導してもらうことが望ましいです。
治療完了後のメインテナンスでも、クリーニングや歯磨き指導を定期的にしてもらうことで、日々のお手入れもよいレベルで保ててインプラントの寿命をのばすことにつながります。
「自分はかなり時間をかけて磨いているから大丈夫!」と思っていても、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目、歯の裏側などは意外と磨けていないことがほとんどです。「磨いている」と「磨けている」のは違います。歯科医療従事者でも、きちんと鏡を見ながら時間をかけて適切に磨いていないと、歯の半分以上に磨き残しがあることはよくあります。
歯がある程度残っているなら、全体の磨き残しを20%以下にするくらいまできちんと磨くには少なくとも10分はかかります。そのくらい、磨き残しをなくすくらい徹底的に歯磨きをするというのは実は難しいことなのです。
インプラント部分に関しても同様です。特にインプラントの場合、お手入れやメインテナンスを怠ってトラブルが生じると、せっかく費用をかけて入れたインプラントを取らないといけないことになってしまいます。
また、インプラントを取り除く際に、周囲の歯肉や顎の骨も多少なりともダメージを受けてしまうので、その後の再治療にも影響を与えます。インプラントは何かトラブルが起き始めた際、自分の歯が虫歯になった時と違って、すぐに痛みは出ません。そのため、自分では気づきにくく、はっきりと痛みなどの自覚症状が出た時には、状況がかなり悪化していることもよくあります。
「自分はできている」と慢心せずに常に細心の注意を払ってお手入れをし、歯科医院でのメインテナンスを受けて何か問題が起きる前兆をすぐに発見してもらうことが大切です。
自分でもきちんとお口の中のお手入れをして定期的なメインテナンスを継続することでインプラントが長持ちするので、インプラント治療を受けたことを後悔するのを回避できます。
インプラントで後悔した時の対処法

もしもインプラント治療を受けて後悔してしまっても、対処法はあります。具体的には次のような対処法が挙げられるので、1人で悩んだり泣き寝入りしたりせずに行動してみてください。
- まずは治療を受けた歯科医院できちんと相談する
- 治療費の支払いに分割払いやデンタルローンを使う
- セカンドオピニオンを受ける
- インプラントのやり直しをする
それぞれについて解説します。
まずは治療を受けた歯科医院できちんと相談する
インプラントをして後悔したら、まずはインプラント治療を受けた歯科医院で相談することが絶対に必要です。なぜなら、インプラント治療のやり直しや保証や返金など、必要な対応を求めることができるはずだからです。そうした対応をしてくれる歯科医院でなければインプラント治療を受けるべきではありません。
自分が後悔していることが、すぐに歯科医院で対処すれば解決できる問題だったり、今後改善していく・改善できる問題だったりと、相談してみると明らかになる場合も多いです。
インプラントに問題が生じて治療をやり直さなければならない場合でも、歯科医師の指示に従わなかったりお手入れやメインテナンス受診を怠ったりなどの患者側の過失がなければ、治療費用の返金や追加費用なしでの対応など保証範囲に含まれることもあります。
治療を受けた歯科医院がもう信用できない!と他院へ行くことにするとしても、まずは治療した歯科医院で責任を果たしてもらうべきなので、必ず相談しましょう。
また、他院に行くとしても、すでに埋め込んだインプラントのメーカーと種類は把握したうえで行きましょう。そして新しい医院では、すでに最初の医院で支払った費用が再度かかることもあるという点にも注意してください。
治療を受ける前に保証内容について必ず確認をしておき、インプラントで後悔したらまずは歯科医院で相談し、解決策を見つけるようにしましょう。
治療費の支払いに分割払いやデンタルローンを使う
インプラントで後悔した理由が治療費用なら、分割払いやデンタルローンを活用しましょう。見積もりで提示された額が自分の想定より高かった時はもちろん、治療が始まってから費用が追加でかかった分について分割払いやデンタルローンを使うことも可能です。
デンタルローンとは、資金の使途目的が歯科治療に限定されたローンです。各信販会社や金融機関が提供しており、治療費をすぐにまとめて準備できない場合に使うとよい方法です。
ただし、審査や手続きがあることや、治療を受ける歯科医院によって提携しているデンタルローンの会社が異なる点に留意しましょう。デンタルローンを利用した場合にも分割払いとなります。支払い回数や金利・手数料は各信販会社、金融機関、歯科医院などによってさまざまなので、治療を契約した際に相談してください。
また、インプラント治療にかかる費用は医療費控除の対象となります。医療費控除とは、自分自身や生計を一にする家族のために1年間支払った医療費の総額に応じて還付申告すると、所得税が一部還付されるものです。医療費控除は、「美容目的」の支出ではなく「健康維持」のための支出が対象となります。
インプラントは、見た目だけでなく、噛むことや発音など健康を改善維持するための治療なので、医療費控除の対象となるのです。医療費控除のためには、治療の際の領収書をきちんと保管しておきましょう。
インプラントの治療費が当初の予定より高くなって後悔しているなら、支払いに分割払いやデンタルローンを使いましょう。実際の支払い方法については、治療を受ける歯科医院で相談してみてください。
セカンドオピニオンを受ける
インプラント治療で何らかの問題が生じ、通院中の歯科医院で十分な対応が得られず、不信感を抱くような場合には、セカンドオピニオンを受けることを検討しましょう。というのも、現在受けている治療の方針や対応が適切かどうかを、患者自身が正確に判断することは難しいためです。
セカンドオピニオンを他院で受ける際には、これまでの検査結果や治療の経過などの情報を含めた紹介状を、通院中の歯科医院から提供してもらう必要があります。
患者から情報提供を求められた場合、歯科医院はこれに応じる義務があります。
今の治療方針が適切かどうかを、患者自身が判断しようとすると、かえって状況を悪化させてしまう可能性もあります。そのため、第三者である専門家の意見を聞きながら、冷静に判断することが重要です。
インプラントのやり直しをする
もしインプラントをやって後悔して、すでに入れたインプラントのままでは解決できない場合には、インプラントのやり直しを行うことも選択肢に入ります。
インプラントのやり直しとは、顎骨に埋め込んだインプラント体(スクリュー)から入れ直す場合と、外から見える人工歯の部分だけをやり替える場合と、その両方をやり直す場合があります。
インプラントのやり直しはできる?再治療できるケースと費用を紹介
顎骨に埋め込んだインプラント体(スクリュー)から入れ直す
インプラント周囲の骨や歯肉に感染が起きて、インプラント周囲炎や痛みや腫れ、噛めないといったトラブルが生じた場合、埋め込んだインプラントスクリューを入れ直すことが必要になります。
その際には、元々のインプラントスクリューがあった部分は周囲の骨を一層削り取らなければなりません。そして骨が少しでも回復するのを待って、新しいインプラントを埋め込むか、元々入っていたインプラント体(スクリュー)よりも太いインプラント体(スクリュー)にするか、骨を足す手術(骨造成)が必要か、といったことを考慮する必要があります。
全てのケースにインプラント体(スクリュー)を入れ直すことが可能というわけではありませんが、インプラントのやり直しをする場合には、骨の中のインプラント体(スクリュー)を取り除くことから行う場合があります。
ただしその場合には、やり直したインプラントの成功率が下がる可能性がある点にも留意してください。
外から見える人工歯の部分だけをやり替える
骨に埋め込んだインプラント体(スクリュー)に問題がなくそのまま使える場合には、上につける人工歯の部分だけをやり替えることもできます。ただし、骨の中に埋め込んだ人工歯根であるインプラント体(スクリュー)と、上につける人工歯をつなげる部品のことを考慮しなければなりません。
インプラント体と、人工歯をつなげる部品(アバットメント)が同じメーカーのものや同じ規格のものである必要があります。そのため、初めに治療をした歯科医院から他院へ移る場合には、最初の歯科医院で埋め込んだインプラント体(スクリュー)が、次に移る歯科医院でも対応できるメーカーのものかどうかに注意しなければなりません。
このように、もしやり直しをする場合があることを考慮すると、多くの歯科医院で取り扱っている「三大インプラントメーカー(ストローマン社、ノーベルバイオケア社、デンツプライシロナ社)」の高品質なインプラントを使った治療を受けることが望ましいです。
インプラントで後悔した場合にはやり直しをすることも検討できますが、顎骨に埋め込む外科手術を含む治療なので、特に一度トラブルになったケースでは簡単にやり直してすべて上手くわけではありません。
また、後々の保証や転院、インプラントのやり直しの可能性を考えても、信頼できる高品質な三大インプラントメーカーのインプラントを使うことが重要です。
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まとめ:インプラントをやらなきゃよかった…と後悔しないためには歯科医院選びが大切

インプラント治療を受けて後悔するケースは次のような6つのケースが挙げられます。
- インプラントが入った後にトラブルが起きて痛みが出たり噛めなくなった
- インプラント手術に関連してトラブルが起きた
- インプラントの仕上がりが期待と違って想像していた見た目と違う状態になった
- 治療費用が想定より高くなった
- 治療完了まで予想外に期間がかかった
- あとから矯正治療受ける時にインプラントの位置が邪魔になる
記事中ではこのようにインプラントで後悔するのを防ぐポイントもご紹介しましたが、次のような人はインプラントで後悔する可能性が高いので要注意です。
- 歯磨きや歯医者通いが嫌いな面倒くさがりな人
- 事前にきちんと検査と説明を受けていない人
- とにかく安く済ませようとする人
- いろんな歯科医院で検討せずに一つの医院で決めた人
- 歯並びや噛み合わせが悪い人
- 引っ越しが多く転院する可能性がある人
自分はインプラントで後悔することにならないか、インプラント治療について知り事前によく考えたうえで、治療を受けるのがおすすめです。
<引用文献>
1. Serroni, Matteo, et al. “History of periodontitis as a risk factor for implant failure and incidence of peri‐implantitis: a systematic review, meta‐analysis, and trial sequential analysis of prospective cohort studies.” Clinical Implant Dentistry and Related Research 26.3 (2024): 482-508.
2. Ferreira, Sérgio Diniz, et al. “Periodontitis as a risk factor for peri-implantitis: Systematic review and meta-analysis of observational studies.” Journal of Dentistry 79 (2018): 1-10.
3. Hashim, Dena, and Norbert Cionca. “A comprehensive review of peri-implantitis risk factors.” Current Oral Health Reports 7.3 (2020): 262-273.
4. 日本口腔インプラント学会. “口腔インプラント治療指針 2024.” (2024)
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