EAO2018
2018年11月2日
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2018年10月11日-13日
EAOに行ってまいりました。場所は、オーストリアウィーン。国土の50%以上が2000メートル級のアルプスに囲まれてると言う自然豊かな国へ行って参りました。Viennaの中心部で、学会は行われましたが、街の大きさとしては新宿位でしたでしょうか?新宿から西新宿をひいた位の街の大きさでした。しかしながら歴史的な建造物が並び、オペラ座や学友協会などニューイヤーコンサートでもよく見る景色が実際に見ることができ非常に感動しました。学会以外にも、オペラの鑑賞や音楽鑑賞などもし、リフレッシュさせていただきました。どうもありがとうございました。
EAOとはヨーロッパのインプラント学会のことを指します。世界で3大インプラント学会と言えば、ITI,EAO,AOの三つと言われておりますが、その一翼を担うヨーロッパの学会で一週間学んで参りました。
1日目はトリートメントプランニング
二日目はサージカルデイ
3日目は補綴メインテナンス
インプラント治療のプランニングからメインテナンスまで最新のトレンドや最新技術革新的な材料など盛りだくさんの内容で三日間を過ごしました。頭がいっぱいです。
中でも印象的だったのが、1日目のN.Lang先生のお話です。インプラント学会でありながら、このセッションでは天然歯保存の大切さを学びました。Lang先生とは、ロンドン時代に講義を受けたこともあり、現在でも永田歯科医院の治療の礎となった考えを提唱している方です。インプラント治療を得意としている人の傾向としては、とにかく残せる歯牙であっても積極的に抜歯をしていき、どんどんインプラントにしていく傾向にあります。一方で、歯周病治療や根幹治療など保存的な処置が得意な先生はインプラント治療ができない、得意でないといった歯科医特有のジレンマがあり、どちらも両立している歯科医院は多くありません。当院ではLang先生の提唱する、天支持支持、粘膜支持、骨支持、に加え第4の支持機構として動揺歯支持も組み入れております。このことは見学に来る多くのドクターを驚かせ、また同時に真摯に取り組む歯科医師にとっては非常に苦しい考え方でもあります。しかしながら結果として、得られる効果としては最大限患者様の歯を残しつつインプラントや義歯を使って咬合力を再構築すると言う高いレベルの治療をすることが可能となっております。勉強不足かもしれませんが、当院以外でこういった治療を提唱する医院は、私は見たことがありません。
話はそれてしまいましたが、動揺歯支持を示すポジショニングペーパーを以下のリンクに供覧いたします。ぜひ興味のある歯科医療関係者の方は一緒に抄読をしましょう、ご連絡お待ちしております。
永田浩司