20170827 インプラント学会認定講習会 (ストローマン 立川)
2017年08月25日
20170827
インプラント学会専門医認定講習会
世界でインプラントのメインシェアを占めるストーローマンジャパン本社に赴き二日間の研修を受けて参りました。インプラント歯科学におけるデジタルソリューションをトピックとした最新の内容をインプットして参りました。
昨今の歯科を取り巻く環境15年前の私が歯学部を卒業したての頃と大きく変わってきています。その一つの大きな変革はCAD/CAMの日常臨床への普及である。
CAD/CAM
(Computer Aided Designing and
Computer Aided Manufacturing)
CADコンピュータ上で設計を行う。
CAMコンピュータ支援で人工歯の作製を行う。
意外にも歯科では1980年代頃より研究は行われている。当時は1歯単位の治療からスタートしてここ2ー3年の研究でようやく1歯単位の治療において今まで行われていた塑性材料を用いた印象材料での型取りよりも精度を出せるようになってきた。複数歯に於いてはまだ適応は難しい状況だが、10年後は歯科を取り巻く環境はさらに激変することが容易に予想される。今のうちからデジタルソリューションのワークフローに触れておく環境は若い歯科医療従事者にとっては必須事項である。
歯科医院の三種の神器と呼ばれるCT, Micro Scope, CAD/CAMシステム。然し乍ら、その設備投資には莫大な費用がかかる。これら進歩し続ける最新デバイスに小規模な歯科医院では追随は不可能である。患者様に最高のパフォーマンスをするのに腕一本で対応できる時代は終焉していくだろう。知識、技術、環境、この3つは歯科医師として生まれたからには、一生アップデートし続けなければいけない時代に突入していいる。もちろんその上で個人個人が切磋琢磨日々研鑽しなくてはならない。
インプラント治療同様、デジタルワークフローは悲しいかな、メーカー主導になってしまう。システムに依存するからだ。当院では歯科用品最王手会社のデンツプライシロナのシステムを導入している。虫歯治療からインプラントのプランニング、サージカルガイド作成まで当院で完成することができる。
メーカー主導であるのだけれども、デバイスのコンセプト、得られた情報の意味、患者様に落とし込むセンスは、やはり歯科医師個人個人が手足のように使いこなすよう訓練していかなければならない。
30年先は何を考え治療しているのだろうか?
永田浩司