エムドゲイン リッジプリザーベーション 超低侵襲抜歯 #立川
2018年01月18日
1月13日14日 ペリオマスターコース参加 @福岡天神
今年も福岡研修行ってきました。あと3回!
当院では主任衛生士の永田晃子が来月より全国初歯科衛生士として歯周病医の研修を受講します。色々と船越先生にはお世話になっています。今回気になったことを備忘録としてブログにアップします。
①リッジプリザーベーション
この術式を理解するには軟組織の創傷治癒、硬組織の創傷治癒、抜歯窩の治癒を理解する必要があると感じました。大学院時代から常に感じていますが、優れた臨床手術式のほぼすべてが、基礎医学から冥界に説明ができることが多いと思います。術式を追いかけるのでなく、歯科医師は科学者の一端として臨床に従事しなければいけないと考えております。
Back to the basic?
抜歯窩の治癒
顎骨のボリュームの上に脆弱な歯槽骨、旺盛な回復力の軟組織。それぞれを理解すれば何か見えてくる!!!!
****Classification 1***
1 血餅形成期 1-3days
2 肉芽組織形成期 4-5days
3 結合組織形成期 14-16days
4 類骨形成期 1w-6w
5 上皮による閉鎖期 24-35days
****Classification 2***
炎症期
↓
増殖期
↓
骨形成、リモデリング期
Ref)
Periodontol 2000. 2015 Jun;68(1):122-34. doi: 10.1111/prd.12082.
Alveolar socket healing: what can we learn?
Araújo MG, Silva CO, Misawa M, Sukekava F.
✅6Mー12M 頬舌的に50パーセント吸収
✅複数歯連続で抜歯を行うと垂直的吸収量も増加する
✅軟組織の治癒においてコラーゲン線維の生成は3wでピーク。でも半年間はコラーゲン線維の張力の回復は見込めない。つまりこの時期のリエントリー時のsutureは抜歯前の軟組織から拾うべき
✅補填材に関して
Market先導ではXenoって言うけど色々見てると経過には疑問
Autograft + 成長因子系(PRF or EMD)+メンブレン or FGG
CO2レーザーはGBRとしてはデータ不足だが経過が圧倒的に良い個人的には
Autograft or アテロコラーゲン + CO2 LAISER (+成長因子)
術式は可及的に自家組織供給がいいのかなあと。ただここまでやると、抜歯一本20万円くらいコストがかかると友人は話していた。さらにBMP使用したら材料代だけで20万円越えですが。。。知れば知るほど理想的は治療から遠くなる。
ちなみに実習ではd-PTFEを用いました。サイトプラストも高いっす。。。
購入は歯科モールから。
②他、採血、血液生物学
***軟組織による歯槽堤増大***
ロール法
パウチ法
SCTG
オンレーグラフト
Interposition graft
Interposition only graft*
*侵襲も難易度も高い術式で血液供給をよく考えないと壊死しそうな術式。上級者向け?
オリジナルは医科歯科Turku大学ともに無理。
Int J Periodontics Restorative Dent. 1996 Aug;16(4):310-21.
Soft tissue ridge augmentation utilizing a combination onlay-interpositional graft procedure: a case report.
最近のケースレポートはこちら↓
http://oaji.net/articles/2014/957-1405138035.pdf
永田浩司